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強盗に狙われている「危険な"迷惑電話"」10の特徴 最新の"迷惑電話"は「ただの詐欺」で終わらない

東洋経済オンライン / 2024年12月25日 10時0分

銀行やコンビニへの移動が伴う手口では、犯人はターゲットを確実に指示に従わせるため「電話を切らないで」と強調することがある。このキーワードが出たら詐欺の可能性が高い。

大前提として、電話で「キャッシュカード」や「現金」などのキーワードが出たら詐欺を疑うことである。警察官や、銀行協会や自治体の職員がキャッシュカードを預かりに来たり、暗証番号を聞いたりすることはありえない。

最近は特殊詐欺や強盗の前兆として、「アポ電」にも警戒してほしい。

冒頭でもお伝えしたように、アポ電とは、犯人による犯罪の下調べのための電話である。その場で金銭を要求されないため、油断してつい犯行のヒントを与えてしまう人もいる。アポ電の時点では、何も被害がないので、気にもとめず忘れてしまう人もいるだろう。

しかし、犯罪はその後にやってくるのだ。実際に強盗事件の発生前には、周辺地域でアポ電や、業者を名乗り「無料で点検をする」などといった不審な訪問があったという。

不用品回収を名乗る業者からの電話で、家に貴金属や宝石など高価なものを置いていないか聞き出そうとするといった手口もある。一見しつこい営業電話だと思ってしまいそうだが、疑うべきは詐欺や強盗などの凶悪犯罪なのだ。

高齢者だけでなく、あらゆる世代で被害が発生

電話による詐欺と聞くと、高齢者の自宅の固定電話を狙うイメージを持つ人も多いはずだ。しかし、ターゲットは携帯電話にも広がっており、ここまで紹介した詐欺電話のケースは、あらゆる世代で被害が発生している。

まずは、怪しい電話には出ないこと。もし出てしまっても対応しないこと。また、通信事業者によっては、迷惑な電話をブロックするオプションのセキュリティサービスなどもあるので、そもそも怪しい電話をもとから断つという対策も有効だ。

スマホを一日中見ているような現代人は、いまや全員が犯罪のターゲットといえるだろう。「まさか自分が」と思わず、改めて防犯の意識を高めてほしい。

【今すぐしたい「詐欺電話の対策」】

◉電話で「お金」や「キャッシュカード」の話が出たら、まず詐欺を疑う

◉あやしいと感じたらすぐに電話を切り、家族や信頼できる人、最寄りの警察署、警察相談専用電話(#9110)などに相談する

◉迷惑電話対策サービスを活用し、特殊詐欺やアポ電を自動で遮断

(構成:井澤 梓)

柘植 悠孝:トビラシステムズ株式会社 セキュリティリサーチャー

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