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芸人が「日本一のごみ清掃員」になって見た"世界" 芸人の仕事もゴミ清掃も大切、全部が僕の人生

東洋経済オンライン / 2024年12月26日 10時0分

それで、Twitter(現X)での発信を始めたんです。それが、2016〜17年です。

ゴミ清掃員の〝あるあるネタ〞を毎日投稿

その頃、バラエティでも特技だったり、専門知識や資格を持っている芸人が重宝され始めていたんですよ。だから、いつか何かの番組の1コーナーに出られたらいいな、ぐらいの気持ちで“ゴミ清掃員あるある”みたいなことをストックするようにして。

ある時、何気なくゴミのことをTwitterで投稿したら、有吉(弘行)さんがリツイートしてくれたんです。もう、1発目に。やっぱり拡散力が半端なくて、たくさんの方に読んでもらえました。それで、ゴミ清掃員のあるあるネタで括ってツイートしたら、それもすぐにリツイートしてくれて。有吉さんが喜んでくれるならと思って、毎日投稿するようになりました。

僕は小説を書いたりもするので、場面を切り取る感じで描写するツイートも上げていたんですけど、そういうのはあまり伸びなくて、ゴミ清掃員のあるあるネタみたいなパッケージにしたほうが、みなさんコメントをくれるんですよね。

有吉さんは「こういう方向がいいんじゃないか」とか、要所でアドバイスをしてくれて。たまに芸人精神を出してふざけたりすると、「そういうことじゃない。ちゃんと誠実にゴミのことを語らないとダメだ」とか。

有吉さんのおかげで、ツイートが拡がるのはすぐでした。少したってから、白夜書房の人から「もう本とか決まっているんですか?」とDMが来たんです。いきなり本人に聞いてくる感じが、現代っぽいなぁと思いました。

それが形になったのが、ゴミ関連の書籍の第1弾となる『このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景』(2018年9月)です。そのもう少し後に、講談社からマンガ『ゴミ清掃員の日常』(2019年5月)を出したんですけど、それは事務所にオファーをいただいたのかな。担当者お2人とも、『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』のリスナーなんです。ゴミでまた別の世界に行けたのは、本当に有吉さんのおかげです。

最初の『このゴミは収集できません』は、すぐにベストセラーになりました。僕は以前に小説とかも出していて、当時は全然売れなかったから、その時と同じく「初版分もらえればいいや」と思っていたんですけど。

「ゴミの専門家」としてテレビからオファーが

テレビにも呼ばれるようになったのは予想外でした。どこかの番組の1コーナーに出るくらいの気持ちでいたら、「30分お渡しするので、どうやって番組を作りましょうか」みたいに、急に話が大きくなってきて。テレビは久しぶりすぎるし、これまではネタ番組しかやっていないから、バラエティ番組は感覚が分からなかったです。

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