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東大生たちが「ナンプレ」にハマる"納得の理由" 数学嫌いでも楽しい「ナンプレ」の大きな魅力

東洋経済オンライン / 2024年12月27日 17時0分

・ナンプレに触れるきっかけ

まずは、「いつ」ナンプレを初めて手に取ったのかについてです。東大生の中でいちばん多かったのが、小学校低学年くらいのタイミングでした。そしてそのきっかけは親や親戚の影響であったり、たまたま目にした新聞にナンプレのコーナーがあったりなど、日常に即したものが多い傾向でした。

ちなみに筆者もその1人で、祖母がナンプレの雑誌を継続的に購入していたので、祖父母の家に行くたびにナンプレで遊んでいました。幼少期は家族や親戚と過ごす時間が長いため、家庭にどのようなものが存在するかが子どもの趣味・趣向に大きな影響を与えるのですね。

興味深かったのは、多くの東大生が「最初は難しいな、と思っていたけど、少しずつ解けるようになってハマっていった」と答えていたことです。

スポーツや勉強にも通じるところがあると思いますが、何事も「できる」ことと「好きになる」ことには密接な関係があります。

アンケートに答えてくれた東大生の中には、「ナンプレにハマりすぎて模試の前日や大学受験の直前に解いて精神安定剤にしていた」という人もいたほどでした。今もし自分の子どもにナンプレをやらせているけど、あまり上達しない……、という悩みがある人は、子どもが本気で嫌がっている場合を除いて、辛抱強くやらせてみることも大事かもしれません。

・ナンプレをやっていてよかったこと

こちらもさまざまな意見がありました。まず多かったのが、「数学的な思考力が身につく」「難しい問題を解決するための柔軟な考え方が手に入る」というものです。

ナンプレは、「分解思考」が非常に重要となります。多くのマスがある中で、最初に埋めることができるものは限られているからこそ、闇雲に全部考えるのではなく、できる部分から分解して考えていくことが必要になるのです。

途中から再開できるのも楽しいポイント

これは、大学受験などの難しい問題でも同様です。そして、社会課題を解決する、というスケールの大きな話になった場合にも通じるものがあります。

フランスの哲学者デカルトの「困難は分割せよ」にもあるとおり、難しい問題を解くカギは「いかに簡単な問題の組み合わせにするか」にあるのです。

ナンプレのよさ、今でもナンプレを遊ぶ理由として多くの東大生が答えていたのが、「途中で中断したり、再開したりできるところ」にあります。

どうやら、大学生になった今もナンプレを解いている東大生の多くが、難しい問題を1週間くらいかけて、空いている時間に少しずつ進めているようです。

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