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カフェ、ラーメンチェーン「人気福袋」開発の裏側 専用商品やお得感の打ち出しで訴求力を高める

東洋経済オンライン / 2024年12月27日 8時20分

「今回、シングルサーブでお楽しみいただけるよう、定番ビーンズ11種類の中から5種類を選びました。1袋は15グラムと多いので、大きなマグカップで淹れることもできます」(同)

「コーヒーと一緒に楽しんでほしい」菓子にも工夫。5000円にはアサイー&ヨーグルトのソフトキャンディ、1万円にはキャラメル味のスティックようかんをつけた。

総じて購入者からは好評だが、中には「毎回トートバッグはいらない」という声もある。

「5000円はトートバッグで、1万円はペーパーバッグにしています。どちらも限定品ですが、ペーパーバッグのデザインはコーヒー産地のある大陸を連想させました。担当者が現地を訪問した際にお渡しすると、コーヒー栽培農家の方にも喜んでいただけます」(谷氏)

コーヒー豆の調達経験者として川上から川下までつなげたい思いもあるようだ。

コナズ珈琲の福袋はお得感を打ち出す

“いちばん近いハワイ”をテーマに脱日常型カフェを展開する「コナズ珈琲」は2013年に1号店がスタートした。店舗数は50店未満だが近年は出店を加速している。最近は新規オープンする店の開業日に行列ができるほど人気が高い。

丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスの系列で、コナズ珈琲は2023年4月に分社化した(株)KONA’Sが運営。店の多くは幹線道路ではなく生活道路沿いに展開する。

「主婦の方を中心に、平日はお子さまを送り出した後のママ友会でゆっくりご利用いただいたり、休日はご家族連れで来店いただいたりしています。若い世代のお客さまが増えたのも感じます」(同社広報担当)

福袋販売を始めたのは2022年版からで今回で4回目。2025年福袋へのこだわりは?

「オリジナルグッズとお食事券を組み合わせることで“コナズ珈琲だからこそ”というオリジナリティのある福袋(価格は1万1000円)に仕立てました。特に1万円分(1000円券×10枚)のお食事券を入れることで、直感的にお得だという価値を感じていただきやすくしています。コナズ珈琲ではクーポン発行やセールをほとんどしないので、お客さまからは貴重な機会として喜んでいただいています」

福袋の開発を担当する木下亜希子氏(KONA’S  KONA’S支援部)はこう説明する。食事券は他のサービスとの併用はできないが、1回の会計で何枚までという制限はない。

誰でも楽しめる内容に

今回の中身は食事券のほか、福袋限定バッグ(カラーパターン10種類、色は選べない)、ハイドロフラスク(カラーパターン2種類、色は選べない)、ハウスブレンド(焙煎豆200グラム)となっている。以前の福袋と変わった点はあるのだろうか。

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