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「有名企業への就職に強い大学」ランキングTOP200 理系人材の不足で工科系大学が上位を席巻

東洋経済オンライン / 2024年12月28日 7時30分

規模が大きいながら実就職率が高い東京理科大学(写真:yu_photo/PIXTA)

大学生の就活における大手志向は強い。その背景にあるのは、不確実で変化の激しい社会を生き抜くスキルが身に付く環境が用意されていること。さらに、給与や福利厚生、働きやすさなどの待遇面も大きな要因となっているようだ。

【ランキングを全部見る】「有名企業への就職に強い大学」TOP200

大学生に人気があるうえ、その門戸が狭いため、大手企業に就職するハードルは高い。リクルートワークス研究所の調査によると、2024年卒の全体の求人倍率が1.71倍なのに対し、従業員5000人以上の企業に限ると0.41倍と大幅に低くなるのだ。

そんな大手企業に多くの学生が就職する大学は限られている。大学通信が毎年、医学部と歯学部の単科大学を除くすべての大学を対象として行っている就職状況調査によると、今回の集計対象となった有名企業の就職者総数は6万1477人。このうち、「有名企業400社への実就職率が高い大学」ランキングの上位20大学分は2万1769人で、全体の35.4%を占めるのだ。

では、有名企業に強いのはどのような大学なのか。新卒採用で大学名不問を打ち出す企業が多い中、ランキングのトップ20には難関大が数多く並んでいる。地頭のよい学生が多いことから、大学名を見なくても、結果として難関大優位のランキングになるということか――。

2年連続で豊田工業大学がトップ

ランキングを詳しく見ていこう。1位は2年連続の豊田工業大学。トヨタ自動車が社会貢献の一環として設立した大学だ。充実した教育・研究環境とともに、国立大並みの学費ということもあり優秀な学生が集まる。就職者が多い企業は、トヨタ自動車(11人)や、豊田自動織機(5人)、デンソーと三菱電機(各3人)など。

2位の東京工業大学(現東京科学大学)と3位の一橋大学は、豊田工業大が台頭する以前、毎年のようにトップの座を争っていた有名企業に強い大学。東京工業大の就職者が最も多い企業は日立製作所(36人)で、野村総合研究所(29人)、アクセンチュア(24人)、ソニーセミコンダクタソリューションズと日産自動車(各22人)などが続く。

一橋大は多い順に、三井住友銀行(19人)、アクセンチュア(15人)、三井住友信託銀行(13人)、三菱UFJ銀行とEYストラテジー・アンド・コンサルティング(各11人)などで、総就職者の半数以上が有名企業に就職している。

4位の名古屋工業大学の実就職率は、名古屋大学(12位)を11.5ポイント上回る。名古屋大より難易度が低く入りやすいが、有名企業に就職できる割合は高い。同大の就職者が多い企業は、デンソー(61人)、トヨタ自動車(24人)、アイシン(22人)など。

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