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なぜ、いま「ポータブルゲーミングPC」が注目されるのか 8万円台から購入可能な"PCゲーム機"が新たな需要を開拓

東洋経済オンライン / 2024年12月30日 7時50分

「Nintendo SwitchやPlayStationでは遊べないけれども、PCで遊べるゲーム」はかなり多い。より多様なゲームにすぐアクセスしたい人にとって、PCはマストなのだ。

また、PCでは改造データを導入することも可能で、遊びの拡張性がかなり広い。ふつうでは遊びづらいゲームをより快適にしたり、ユーザーが作成した独自コンテンツを導入したりなど、選択の幅が広いのである。

日本のゲームメーカーも、家庭用ゲーム機とほぼ同時にPCで作品をリリースすることが当たり前になってきている。ゆえに、性能の高いゲーミングPCを持っていればかなり多くの範囲をカバーできるわけだ。もちろん、任天堂のゲームはNintendo Switchなどでしか遊べないし、家庭用ゲーム機向けに先行リリースする例もあるので完璧ではないのだが。

PCゲームを持ち運べるのが便利なのは語るまでもない

筆者はROG AllyというポータブルゲーミングPCを買ってからしばらく経つ。これはなかなか便利で、買ってよかったもののひとつであるのは間違いない。

やはりデスクトップPCでゲームを遊ぶときは腰を据える必要がある。ただ、筆者は幼い子供がいるのでなかなかひとりの時間が取れない。そこで、子供を横目で見ながらポータブルゲーミングPCに触るわけだ。

子供が動画に夢中であればその隣でふつうに遊んでいればいいし、『マインクラフト』のようなゲームを遊んでいるならば一緒にプレイしてもよい。子供の様子を見ながら、あるいは顔を突き合わせながら遊べるので非常に助かる。

PCゲームをかなり手軽にするデバイスとしても価値がある。一口にPCゲームといってもその内容はさまざまで、何時間も拘束される重いものから、何かしながらでもよい軽いものなどさまざまだ。

軽いものを遊ぶときはポータブルゲーミングPCが活躍する。コタツに入りながらだらだら遊んだりもできるので、小型だからこその魅力があるといえよう。

手軽ではあるが、結局のところPCではある

もちろん、ポータブルゲーミングPCにも問題はある。ひとつは、PCであるがゆえにそれなりの知識が必要になることだ。

前述のようにPCではたしかにいろいろなゲームを遊べるのだが、家庭用ゲーム機とは異なり環境がそれぞれで大きく異なってくる。となると、特定の環境で動くゲームが違う環境では動かない、といったことが起こりうるのだ。

トラブルが起こったときは自分で解決しなければならないし、そもそもROG Allyの中身はふつうにWindowsである。ある程度はPCの知識があったほうがよいのは間違いない。

また、ポータブルであるがゆえにスペックはそこそこに留まっている。高いスペックを要求するリッチなゲームは起動すら難しいし、どうしても制限はある。

日本は家庭用ゲーム機が根強く、PCが環境の中心になるとも考えづらい。何より住環境の狭さがどうしてもついてまわる以上、家庭にデスクトップPCを置くのは容易ではないからだ。

しかし、そんな状況でもポータブルゲーミングPCは支持を得ている。日本でもPCゲームに対する注目度が高まっている以上、今後も選択肢のひとつにのぼることは間違いないだろう。

渡邉 卓也:ゲームライター

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