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2025年に注目しておきたい「投資信託」厳選9本 「オルカン」「S&P500」で飽き足らなくなったら

東洋経済オンライン / 2024年12月30日 8時0分

ひねりを加えるのなら、「Tracers S&P1000インデックス(米国中小型株式)」(日興アセットマネジメント)。米国中小型株式1000銘柄が投資対象の投信で、S&P500と併せ持つことで、米国株式市場をおおむね網羅できる。全世界株式の高配当株版ともいえる「(アムンディ・インデックスシリーズ)オールカントリー・高配当株」(アムンディ・ジャパン)のような投信もある。

海外株式を対象としたインデックスファンドにも個性的な商品が登場しており、分散投資の観点で今のうちに仕込んでおいてもよいだろう。すべて成長投資枠適格なので、追加で少し買ってみることから始めても悪くない。

分散投資の観点でむしろ避けたいのは、「全世界株式とS&P500」や「S&P500とNASDAQ100」など、似たような値動きをする商品を複数持つこと。分散効果は期待できず、リスクヘッジにもならない。

未上場株対象も登場

日本株を対象とした投信で個人的に注目しているのは、「ひふみクロスオーバーpro」(レオス・キャピタルワークス)だ。将来的な成長が期待できる国内外の未上場企業と上場企業に投資する。

若い会社を応援する目的があり上場後も投資し続けるのが特徴で、2024年に新規上場した東京地下鉄も含まれている。未上場株のウェートは足元では2%未満だが、間接的に投資できる商品はまだ珍しく、かつNISAを通じて購入できる。

労働人口増加や経済成長の面で注目されているインドは、代表的な株価指数であるNifty50への連動を目指すインデックスファンドが人気だが、実はインデックスを上回るリターンを獲得しているアクティブファンドも多い。

その代表格が「HSBCインド・インフラ株式オープン」(HSBCアセットマネジメント)。インフラ関連企業に投資するもので、政策の恩恵を受けやすい。

主に内需関連銘柄を組み入れた「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」(イーストスプリング・インベストメンツ)は国内消費増の追い風に乗ることができる。インデックスファンドと比べるとコストは高いが、それ以上のリターンを残している。

中長期的に成長が期待できるインド企業に投資する「iTrustインド株式」(ピクテ・ジャパン)はインド関連の投信で唯一のつみたて投資枠適格で、全世界株式やS&P500のパフォーマンスでは物足りないと感じるなら、追加してもよいだろう。

インドの株式市場には外国人の投資制限が設けられており、日本の個人投資家が直接アクセスすることは事実上不可能だ。投信かETF(上場投資信託)をうまく活用したい。

テーマ別であれば、生成AI(人工知能)や半導体関連に注目したい。「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」(野村アセットマネジメント)は世界各国の半導体関連企業に投資するアクティブファンドだ。このような投信を通じて、間接的に投資することができる。

攻めと守りのバランス

NISAと今後も長く付き合っていくうえでは、投資先の引き出しを増やし、少しずつ新しいものを加えていけばよい。つみたて投資枠で米国株や全世界株のインデックスファンドを積み立てているなら、今後は成長投資枠で国内・新興国株式、金、高配当株などを加え、攻めと守りのバランスを取ることも検討できるだろう。いろんな投資にチャレンジしてほしい。

(構成:ライター 大正谷成晴)

篠田 尚子:楽天証券資産づくり研究所 副所長兼ファンドアナリスト

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