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「今年こそ投資を始めたい」人に伝える大切なこと 初心者の「8つの不安・疑問」をプロが解説:後編

東洋経済オンライン / 2025年1月1日 8時10分

アマゾンで買い物をしませんか? そのとき、ビザカードかマスターカードを決済に使いませんか?

会社のPCはWindowsでしょう。WordやExcelを使っているはずです。これらはマイクロソフトの製品です。

ランチでマクドナルドに行きませんか。コカ・コーラを飲みませんか。週末にコストコで買い物をしませんか。

もうお気づきだとは思いますが、これらはすべて米国企業です。これら企業に何か危険な要素はありますか? 企業の規模としても、ブランド力としても、世界シェアとしても、稼ぐ力としても、日本企業よりずっと強力です。

米国以外の世界にも目を向けましょう。最先端の半導体を作るのは、台湾のTSMCです。世界一の食品・飲料メーカーはスイスのネスレです。世界の3大資源メジャーは、豪州のBHPグループ、英国のリオ・ティント、ブラジルのヴァーレです。ラグジュアリーブランドの世界的リーダーはLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンです。

ご存じの企業、ご存じない企業があるとは思いますが、世界で確かな存在感のある企業ばかりです。

米国の、世界各国の、これらすべての企業が世界に欠かせない存在です。つまり、確かな資産形成のために、外国企業への投資は危険どころか、避けては通れないと言えます。

「値下がり」は安く買えると喜ぶ局面

Q:値下がりが怖いです。損したくありません。

A:投資は年月をかけてするものです。ゆえに、ゴールベースで考える必要があります。にもかかわらず、昨日・今日・明日の株価にメンタルを揺さぶられる、マーケットベースで考えがちな人が多いように感じます。

ゴールベース思考であれば、値下がりすれば安く買えるので、下落はチャンスと捉えることができます。マーケット思考に陥れば、値下がりすると資産が減るので怖い、売ってラクになってしまいたい、逃げたいとなってしまいます。

正しい投資先を選ぶことが大前提であることは言うまでもありませんが、ゴールベース思考であれば、値下がりすれば安く買えて嬉しい、値上がりすれば資産が増えて嬉しいと、どちらでも嬉しくなるものです。

20年先なり、30年先なり、40年先なりに、資産を最大化すればいいのです。その視点を持てば、目先の値下がりなど怖くなくなります。

Q:若くしてFIREとは考えていません。将来お金に不安のない生活がしたい。そのために、大金を手にしなくてもいいので、着実に積み上げていきたい。そのコツはなんですか?

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