共通テスト「成功する子」「失敗する子」の決定的差 失敗する子に共通する試験中の「ある行動」とは?
東洋経済オンライン / 2025年1月1日 7時40分
例えば、こんな状況を想像してみてください。
「試験時間は残り5分。マークミスも気になるけれど、あと1問で全部の問題を解き終わる。この問題の配点は100点満点中4点。毎回この問題は難しくて得点できないのでスルーしている。残りの時間はこの問題を解くのに使うべきか、マークミスなどがないか確認するべきか?」
この状況になったとき、最上の結果を求める受験生なら「解く」でしょう。その問題を得点できれば、いつもよりいい結果になるかもしれないからです。もちろんその選択の結果として成功する場合もあるかもしれませんが、マークミスがないかを確認したり見直しをしたりするのも賢明な選択の1つだと言えます。
冷静に考えてみると、ここで問題が解けたとして、点数は4点しか上がりません。もしマークミスがあったとしたら、10~20点の減点は免れません。かなり前からマークする場所を間違えていたとしたら、50点以上の減点も考えられます。冷静になれず「とにかく高い点を!」とだけ考えていると、過剰に上を目指してしまい、失敗しかねないわけです。
また、こんな状況も考えられます。
「今解いている問題が、あと5分くらいかければ解けそうだ。でも、試験の残り時間は20分で、そろそろ最後の大問に行かないと危ない気がする。いつも最後の大問は18分かかっているから、見直しの時間を考えるとぎりぎりだ。さて、今の問題を解き切るべきか、次の問題に進むべきか?」
この場合も同様に、攻めっ気が強すぎてしまうと「解き切る」という選択をしてしまいがちです。この場合は一度最後の大問に進み、その問題が早く解き終わったら今解いている問題に戻ってくるべきだと思うのですが、自己ベストを狙っていると「解き切る」という道を選んで大失敗してしまうかもしれません。
前のめりのときが最も転びやすい
人間は前のめりになっているときが、最も転びやすいものです。試験でいつも以上の点数を狙いにいきすぎると、思わぬ大失敗をしてしまうかもしれないのです。「いつも以上の点数は取れないものだと割り切って、一定のタイミングで攻めから守りに転じる」という思考はつねに持っておく必要があると言えます。
見方を変えれば、「最悪」「大失敗」な状態を回避できるのであれば、「最悪な結果ではなかったという意味で成功である」と解釈することもできます。例えば80点を取りたいのに70点しか取れなかったとしても、それは「失敗」でも「最悪」でもありません。「普段よりちょっと悪い」くらいで点数が落ち着いているのであれば、それは戦略上問題ない点数です。それはある意味で「成功」だと言えるのです。
この記事に関連するニュース
-
東大生実践「試験開始5分」で合格率上げる秘訣3つ 試験の傾向が大きく変化してもあわてない方法
東洋経済オンライン / 2025年1月5日 7時50分
-
入試の盲点「時計見る回数多い子」が落ちやすい訳 東大生が教えるタイムマネジメントの新常識
東洋経済オンライン / 2025年1月4日 7時50分
-
「元日くらい勉強を休んだら?」と聞けば一発でわかる…現役東大生が断言する「志望校に合格できる人」の共通点
プレジデントオンライン / 2025年1月1日 8時15分
-
入試直前の荒療治「1科目10点上がる」ヤバい学習法 解答速度が劇的上昇「ハーフタイム過去問演習」
東洋経済オンライン / 2024年12月30日 7時45分
-
受験直前!本番で失敗しない「過去問の復習法」 点数が稼げるようになる復習のコツを伝授
東洋経済オンライン / 2024年12月24日 8時30分
ランキング
-
1なぜ?「角が丸い」案内標識が最近増えているワケ 丸くする“メリット”とは?
乗りものニュース / 2025年1月5日 16時12分
-
2イトーヨーカドー茅ケ崎店が閉店 営業45年、数百人が集まり「ありがとう」
カナロコ by 神奈川新聞 / 2025年1月5日 23時0分
-
3日本の労働生産性ランク、20年ぶり上昇し29位…先進7か国では最下位
読売新聞 / 2025年1月5日 18時40分
-
4日鉄、米政府提訴へ準備 USスチール買収禁止に批判噴出
共同通信 / 2025年1月5日 19時24分
-
5銀行が恐れる日銀「預金準備率引き上げ」の現実味 銀行の「棚ぼた利益」に対する国民の不満も
東洋経済オンライン / 2025年1月5日 7時40分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください