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韓国航空機事故が起きた空港が抱える4つの問題 堤防の存在、滑走路、鳥、国際線に不慣れ…

東洋経済オンライン / 2025年1月1日 14時0分

さらに、務安空港の滑走路は2025年まで3160メートル延ばす予定であり、その延長工事で約300メートルが利用できない状態だった。実質的に使用できる滑走路の長さは2500mだったということになる。

事故機はランディングギア(着陸車輪)を広げられず、通常のタッチダウン位置である400メートル地点より先の1200メートル地点で胴体着陸を開始した。

2007年に開港した務安空港は、韓国・西海岸の渡り鳥飛来地に近いため、戦略環境影響評価時に「機体が鳥類と衝突する危険性がある」という指摘があった。

実際、2019年から2024年までに航空機1万1004便が離着陸したが、この期間10件のバードストライクが発生した。

務安空港の鳥類衝突発生率は0.09%となり、済州(チェジュ)空港(0.013%)、ソウル金浦空港(0.018%)などに比べて高い。

渡り鳥の飛来地にある空港

にもかかわらず、務安空港は鳥の群れ探知レーダーや熱画像探知機を設置していなかった。

一方、国際線の運航管理経験が短い「初心者」空港だったことも、事故が拡大した原因の1つと指摘されている。

務安空港は「韓国西南圏の拠点空港」を掲げ、年間992万人の利用を目標に開港したが、2023年は利用客が24万6000人にとどまった。開港から17年で、国際線の定期路線が運行されたが、それから21日で大惨事が発生した。

消防出動要請を出すのが管制側が遅かったのではないかとの疑問も残る。機長が「メーデー」を宣言してから、管制塔が消防に出動要請するまでに3分もかかった。事故当時、勤務していた管制官はたった2人だった。

ソウル新聞

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