紙の手帳だからできる仕事力アップの｢段取り術｣ ｢My 締め切り｣の設定がビジネスに役立つ理由

書類はできたてホヤホヤのものをセルフチェックしても、ミスに気づきにくいもの。「できた!」という高揚感や「自分は正しい」という妙な思い込みが邪魔をするためです。そこで、少なくともひと晩は書類を寝かせてからセルフチェックをするよう心がけています。

作り手からチェッカーの目線に変わると、客観的に正誤を確かめることができるようになります。

前倒しで仕事を進めると、落ち着いて取り組めるというメリットもあります。抱えている仕事を早く手放すと、ストレスから解放されますよ。ギリギリドタバタで仕事に追われる毎日を卒業すると、もう誰からも仕事の催促なんてされなくなります。

ノーミス&スピーディな仕事ぶりで相手を満足させましょう。

締め切りより1日でも早いうえノーミスで提出すると、「仕事が速いね」「よくできているね」と褒められたり、「ありがとう」と感謝されたり、よいことがいっぱい起こります。あなたもぜひMy締め切りを作ってみてください。

楽しい予定を先に書く

「休む日」を決めてから仕事する

手帳のページが白いうちに、楽しい予定を立てましょう。仕事よりも先に書き込んでおくのです。とはいえ多くの人は、「仕事が落ち着いたら、このあたりで休みたいな」と、なんとなく妄想しています。

でも、休む日を決めない限り、いつ仕事が入るかわかりません。モタモタしていると、本当は休みたかった日に泣く泣く仕事をするはめになりかねません。

これからは大切な時間の使い道を自分で決めましょう。主導権はあなた自身が握るのです。

そのためにも手帳のページが白いうちに、楽しい計画を立て、どんどん書き込んでみてください。ご褒美やイベントがあるから仕事をがんばれます。ちょっとしんどいことも乗り越えようと励みになりますよ。

以前、私が働いていた職場で、優秀でメリハリある働き方をする20代の後輩社員がいました。

彼女はゴールデンウィークが終わる頃、早くも夏休みの予定を上司やメンバーに打診していました。毎年友達とハワイに行くらしく、手帳を見ながら「8月○日から○日まで休みたいのですが」と言うのです。

その日程は、チーム全体が忙しい時期をちゃんと避けています。すでに友達との日程調整も終えているもよう。上司もメンバーも「どうぞ休んで」と言いながら、内心では「先を越された～」と思っていたことでしょう。

他方、有給の消化率が悪く、年度末に上司から休みを取るよう指示される人がいます。忙しい時期に休むのはキツイですし、無計画のままだと満足した休暇を過ごすのは難しいのでは?

そうならないよう、楽しい予定を先に立てましょう!

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鈴木 真理子：株式会社ヴィタミンM代表取締役