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幸福度トップは東海地方!その背景にある価値観 全国の男女に聞いたアンケートで意外な結果が…

東洋経済オンライン / 2025年1月4日 12時0分

東海は工業製品出荷額が全国1位で、企業数も多いエリアです。特に男性の幸福度が高くて6項目の合計が170.76点とトップ。東海地方の多くは交通の便が良くて気候も穏やかで、海や山などの自然も近くにあります。職に就きやすいことを柱として、住環境なども含めたバランスの良さが高い満足度につながっているのかもしれません。

アンケート結果では、「車があればどこでもアクセスが良い」(40代男性・既婚)、「中核市ですが程よく自然環境があること」(60代男性・既婚)といったコメントが上がっていました。

一方で最下位は東北地方で合計140.92点。東海とは30点近い差があります。

――女性はどうでしょうか。

男性ほどは差が大きくなくて、トップの南関東(埼玉、千葉、東京、神奈川)は合計159.72点なのに対して最下位の四国が135.23点。その差は約25点です。男性よりは差が小さいのは、女性は「仕事」や「金銭面」よりも「家族との関係値」を重視する傾向が強いからかもしれません。実際、全国平均でも男性よりも女性のほうが満足度が高かったのは家族との関係値のみでした。

――それにしても男女ともにかなりの地域差があるのですね。

はい。地方創生が全国的な課題ですが、エリアによってこれほどバラつきがあるのは問題ではないかと思います。

――東海もトヨタ自動車の業績次第という面がありそうですが……。次に、未婚者(タメニーの調査では離婚歴がある人も含む)と既婚者の幸福度比較についても調査されています。既婚者(28.35点)が未婚者(21.15点)を7.20点も上回っていますね。

特に気になったのは、仕事と金銭面の調査でも、未婚者より6点以上高いことです。つまり、結果ではなく原因ではないのでしょうか。特に男性はバリバリ働いている高給取りのほうが結婚しやすい現実を示しているように感じました。

未婚者の幸福度の低さに関しては、社会的な承認という一面もあるように思います。多様性が重視されている現代ですが、「結婚してこそ一人前」という古い価値観は根強いものがあるからです。社会や家族からの期待やプレッシャーを感じて、幸福感を感じにくくなっている未婚者は少なくないと思います。

婚活はしんどい局面も多く、ストレスが溜まりやすい

――私も取材活動で「結婚して良かったことは?」と聞くと、「長くてつらかった婚活から卒業できたこと」という答えをもらうことがあります。結婚生活そのものの良さではない答えですが、実感はこもっていますよね。

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