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2週間で逆転、東大生が語る共通テスト直前の秘策 追い込まれていてもやるべき勉強をやれば受かる

東洋経済オンライン / 2025年1月7日 8時30分

もし余力があれば、それを全部付箋に書きます。「英語:2022年の過去問」「国語:実践問題集の復習1時間」というように1枚1枚に書いておきます。そしてそれを紙に貼って、終わったものは移動させていく、という勉強法がおすすめです。

なぜこの勉強法がいいのかというと、「やり忘れ」がなくなるからです。テストまでにやりたいことは無限にあるはずです。「できるならこっちの過去問を解いておきたい」「この問題集も完璧にできたらいいな」というようなものがたくさん存在しているはずです。

それを無作為にやっていると、「あれ!?この科目の勉強をやらずに終わってしまった!」「この問題集やっておくべきだったのに!」と優先順位の低いものを実行してしまう可能性があります。

そうならないようにするためには、残り2週間前の段階で「最後の最後でやっておきたいこと」を考え、優先順位を明確にする時間を作る必要があるのです。それを付箋で貼っておくことで可視化することもでき、やるべきことの整理もできます。

またメンタル的につらくても、やるべきことが明確になっていると実行に移しやすいというメリットもあります。人間、どんなにつらくてどうしようもないときでも、「これをやる」という明確なものを紙に書いておけば実行できるものです。

逆に「数学をなんとなくやっておかないといけないだろうな」というくらいの感覚だと、なかなか行動まで移せません。付箋を作って、「すべて実行できれば、きっと合格できるはずだ」というように気持ちを鼓舞すれば、実行できるはずです。僕の周りの東大生も「やることリストを作って勉強する」ということを実行していた人は多いです。

東大生は理科、社会を勉強していた人が多い

ちなみに、東大生は共通テスト直前に何を勉強していたでしょうか。科目としてはいちばん多かったのは「理科」「社会」です。理科も社会も暗記をすれば点数につながりやすい科目ですから、最後の最後に詰め込むことで合格が近づきます。

また、どの科目も共通して「直近の過去問の復習」をやっていたという人が多かったです。当然ながら、どの過去問よりも直近1年の過去問がいちばん「今年の問題」に近いはずです。もちろん傾向が変化する場合もありますが、たいていの場合はそこまで大きな変動はないはずです。共通テストだと「追試」の問題も参考になりますし、こちらもこの時期にしっかりと復習していた人が多かったです。

いかがでしょうか? 大事なのは、どんなにつらくても「行動に移すこと」です。緊張していようが、メンタルがボロボロだろうが、結局やることをやっていたら合格できます。

スタディサプリの社会科講師である伊藤賀一先生は、「怖くても、動こう」とよく受験生に声をかけると言います。緊張してつらくなっても、足を進めることをやめなければ、いつかはゴールにたどり着ける。

合格できるか不安になったときには、必ず「やるべきこと」を確認し、つらい中でも「とにかくやるべきことはやろう」と考えていく必要があります。ぜひ頑張ってください。

西岡 壱誠:現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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