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日本初上陸、ドイツ製キャンピングカー注目の訳 日本でも扱いやすいサイズが魅力「T5900FB」

東洋経済オンライン / 2025年1月7日 11時0分

一方、室内は、明るい雰囲気を演出するとともに、必要最低限ながら豪華で快適な装備を持つことが特徴だ。車体右側のエントランスから室内に入ると、ぱっと目に入るのがテーブルやソファーを備えたダイネット。停車時に運転席と助手席を180度後方へ回転させれば、大人4名がくつろげるスペースとなる。運転席などのシート類は、レザーとファブリックのコンビ仕様で、アイボリーの色調が清潔感のある雰囲気を醸し出している。

ダイネットの後方には、1940mm×1330mmサイズの常設ベッドを設置。大人2名が橫になれるキングサイズ仕様だ。国産キャブコンなどの場合は、後方に2段ベッドを備えることで、少ないスペースで就寝人数を確保するモデルも多い。そのため、全長5m前後のモデルであれば、乗車定員7名、就寝定員6名を確保するモデルもある。

一方、T5900FBは、乗車定員4名、就寝定員2名+1名。常設ベッドの2名に加えて、ダイネットの天井に電動昇降式のベッド(2000mm×1000mm)を用意して対応している。国産モデルなどと比べると就寝人数こそ少ないが、常設ベッドはかなり広く、快適性も抜群。そのため、T5900FBは、ファミリーなどの大人数で行くのではなく、少ない人数でも余裕あるクルマ旅を楽しみたい層に向いているモデルといえる。大型の本格モデルと比べると小柄。そのぶん、装備などを厳選することで、大人が楽しめることを優先しているのがT5900FBではないかと思う。

本格的な水まわりも完備

T5900FBでは、ほかにもエントランスの左側にキッチンを装備する。ガラストップ付きのステンレス製シンクや2口バーナーコンロ、78Lの冷凍冷蔵庫などを標準装備。オプションで電子レンジも用意しており、キャンプ場など出先でさまざまな調理も可能だ。

また、キッチンの後方にはシャワーやトイレを設置できるマルチルームも備える。水まわりでは、110Lの給水タンクと90Lの排水タンクなども標準装備し、アウトドアはもちろん、災害時などにライフラインを確保することにも利用可能だ。

T5900FBの価格(税込み)は、リチウムイオンバッテリーなどのオプションを備えない基本的装備の場合で1890万円。国産キャブコンの場合、1000万円前後のモデルもあるため、価格的にT5900FBはやや高いほうだ。

だが、輸入を手がけるトイファクトリーによれば、今回の展示車は、日本に入ってきたばかりだが、すでに売約済み。しかも、オーダーは入庫前に受けたという。実車を見ずに2000万円近いモデルを購入するとは豪気な購入者だが、逆にいえば、日本初上陸のブランドであることなどが、レアで特別なイメージもあったのだろう。しかも、日本の道路でも乗りやすいサイズ感といった実用性の高さも、注文への後押しになったようだ。

さらに大型のモデルも日本導入予定

ちなみに、エトルスコの他モデルには、やはりデュカトをベースとするキャブコンで、全長7m級のボディを持つ「T6900SB」といった大型モデルもある(正確な全長は6950mm)。こちらは、より車体が大きいことで、就寝人数はT5900FBの2名+1名よりも多い4名+1名を確保する。

また、ダイネットなどにもより余裕があるラグジュアリーモデルで、価格(税込み)は1980万円だ。このモデルも今後国内へ投入予定だというが、さて、新進気鋭の海外ブランドであるエトルスコ製キャンピングカーが、国内でどのような反響を受け、日本に定着していくのかなども興味深い。

平塚 直樹:ライター&エディター

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