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試験直前は「家で勉強するな」東大生が言い切る訳 共通テストまでわずか!勉強の質を上げるコツ

東洋経済オンライン / 2025年1月8日 8時30分

外で勉強するべき理由はもう1つあります。それは、試験は外で受けるものだということです。

いうまでもなく、試験は「家の外」の空間で受けます。当たり前ですがこれはとても大事なポイントです。外というのは、周りに人がいて、自分の使い慣れた椅子や机ではない、見慣れない椅子と机で、パジャマや部屋着ではなくちゃんとした格好で、何時間も試験を受けることになります。

「練習は本番のように、本番は練習のように」という言葉は受験以外のスポーツの世界でも使われる標語ですが、まさにこの言葉のとおり、直前期は特に試験本番を意識して勉強する必要があります。本番と同じような練習ができていなければ、練習の意味もなくなってしまうわけですね。

「家で、部屋着で、誰も見ていない空間で」問題を解くのと、「外で、しっかりした格好で、他の人の目線もある中で」解くのとでは、感覚が全然違います。家で過去問を解くのと外で過去問を解くのとで、本当に点数が変わってしまうという人もいるくらいです。であるならば、家ではなく、外で過去問演習をしたほうがいいのです。

それも「試験会場と同じ形で」解くべきでしょう。まずは服装です。試験と同じような格好をすることがおすすめです。例えば制服で試験会場に行こうと思っているのなら制服で、私服ならその私服と同じ、または似たような服を着て過去問を解いてみましょう。

よく「試験会場が寒かったから、集中できず、不合格になってしまった」という人がいますが、それはその服を着て外で過去問を解く機会が少なかったということにほかなりません。仮に制服を着て図書館で勉強していたときに「ちょっと寒いかも」と感じるのであれば、毛布を用意するなり、服を厚着にするなりしたほうがいいわけです。

試験本番までにそういったことの準備ができなかったという意味で、そういう人は運ではなく実力で敗北したということになります。

また、共通テストであれば「鉛筆」で解くようにしましょう。共通テストは鉛筆でマークしなければなりません。しかし、過去問を解いているときには、シャープペンシルで解いたりマークをしたりしている人も多いです。試験本番と同じように過去問を解くという意味では、これはあまりよくないことだといえます。

共通テストに備えて「鉛筆でマーク」を練習する

さらにいうなら、共通テスト2週間を切った今は、過去問を解くときに「マークシートにマークする習慣」をつけなければなりません。

「過去問演習でマークシートにマークする時間なんて無駄!」と考える受験生も少なくないでしょうが、「マーク慣れ」というのも明確に存在しています。マークに慣れているか、速くマークできるかによって合否が分かれてしまうこともありますから、しっかりとマークの練習というのもしておく必要があります。

いかがでしょうか? 試験本番と同じような環境を整えるためには、外での勉強をメインに据えるべきだ、という話でした。

ただし、最初にも注意書きをしましたが、これは「体調優先である」ということを忘れないでください。最近、名門高校に通っていた友だちに「不合格になった人の共通点ってある?」と聞いたら、「めちゃくちゃ明確にあるよ。体調を壊した人は落ちた」と言っていました。

とにかく体調には気をつけてください。

西岡 壱誠:現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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