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フリーアナと駅弁経営の二刀流「異色の社長」の素顔 プロバスケのレポーターを兼業、会場で弁当販売も

東洋経済オンライン / 2025年1月13日 9時5分

社長は大学生の頃に、アメリカで実演販売を手伝い、アメリカの人々に「いかめし」を説明するのに苦労した経験から「言葉で伝える」アナウンサーを志したという。

社長業とともに磨き上げてきた「言葉で伝える」スキルは、先に述べた「バスケットLIVE」内の「Bリーグアワード」(選手の表彰式。2024年6月放送)でも活かされ、舞台裏の「今井麻椰カメラ」担当として、選手の本音を存分に引き出していた。

1941年の発売から83年が経過した今でも味は守られ、各地の催事・イベントで人気を保っている。初代の阿部恵三男社長が「いかめし」の基礎を築き、2代目の今井俊治社長が実演販売で全国に広げ、3代目の今井麻椰社長が「言葉で伝える」スキルで新たなファン層を開拓。3代にわたってリーダーがそれぞれの役割を果たしたからこそ、今も「いかめし」人気は続き、ブースには行列が絶えない。

ファンなら「実演販売」「現地」どちらも味わうべし

実は、この「いかめし」を、百貨店の実演とはまた違った形で美味しく食べる方法がある。経済誌のライターとして仕事を得る以前から、駅弁2000食、ご当地メシ4000食の「現地メシマニア」であった筆者のおススメの食べ方を、最後に紹介させていただこう。

それは「現地(北海道・森町)で買って食べる」ことだ。

森町内には「いかめし阿部商店」本社工場があるが、年間を通して購入できるのは森駅前の「柴田商店」と、「ローソン森町富士見店」のみ。うち柴田商店は目の前に「いかめし」パッケージ仕様の真っ赤なベンチがあり、購入してすぐに食べることもできる(ただし、ベンチの写真を撮りたい来訪客が多いので、譲り合い必須)。また目の前の森駅に入場し、目の前の内浦湾(噴火湾)を眺めながら、駅構内のベンチで食べるのも良いだろう。

現地での購入は、工場での製造から少し時間が経っているせいか、できたてを提供する実演販売よりタレが染みて、ギュッと濃い「いかめし」を味わえる確率が若干高い。ファンなら、「実演販売」「現地」どちらも味わっておきたいものだ。

また「いかめし」を食べて帰途に就く前に、町内をぶらりと散策して、明治天皇もお泊まりになった阿部旅館(いまの「いかめし阿部商店」が駅弁販売を始める前身)の跡地や、タレント・中川翔子さんの祖先として知られる開拓使・平野弥十郎が築港に関わった「森桟橋」の記念碑などを巡るのも良いだろう。

宮武 和多哉:ライター

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