iPhone「AI画像生成」でイラストを作った結果 作成した絵文字はメールやアプリで使える?
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 9時40分
写真やキーワードを基にイラストを描くImage Playgroundとは異なり、画像マジックワンドは「メモ」アプリ内で描いた手書きのスケッチを基に、イラストを描き起こしてくれる。AIに下書きの清書を頼めるようになったとイメージすれば、理解しやすいかもしれない。「メモ」と言っても、他人と共有するようなときには適当に書いた線画だと少々恥ずかしい。画像マジックワンドは、このようなときに活躍する。
操作方法も直感的だ。まず、「メモ」アプリでペンの形をしたアイコンをタップして、何らかのペンを選択し、適当なイラストを描いてみよう。そのツールボックスで、画像マジックワンドも選択できる。定規のようなツールの左隣にあるのが、それだ。アイコンをタップし、先ほど描いた線画を囲むようになぞると、それを基にしたイラストの生成が始まる。
次に、そのイラストを説明するためのキーワードを入力する。試しに一眼カメラ(に見えなくもない)のイラストをサッと線で描き、追加のワードには「camera」と入力してみたところ、線画に沿った形でイラスト調のカメラが出力された。フラッシュのつもりで描いた部分も、ちゃんと画像に反映されている。画像下の入力欄に「black」を追加したところ、ボディの色を黒に変わった。
標準では「Sketch」とになっているため、これを「Illustration」に変更したところ、よりイラスト調の画像に仕上がった。右上の「Done」というボタンを押すと、生成したイラストがメモ内に貼られる。この状態は、写真を挿入したときと同じ。サイズを変更したり、コピーしたりといった操作も行える。
線で描いたイラストをスクリーンショットなどで画像化し、先に挙げたImage Playgroundに読み込ませても同様のことはできるが、手書きのためのツール一式と画像生成の機能が一体化しているところが、画像マジックワンドならではの利便性と言える。メモに添えるイラストを描くときはもちろん、他のアプリで使うためのイラストを描くときにも便利な機能だ。
オリジナルの絵文字を生成AIで作れる
Apple Intelligenceでは、画像生成を絵文字の作成に応用した機能も用意されている。「Genmoji(ジェンモジ)」がそれだ。Genmojiとは、生成AIの「生成」を意味する「generation」と、絵文字の「Emoji」(絵文字は海外でもEmojiと呼ばれる)を掛け合わせたアップルの造語。あらかじめ用意されたものでは、気持ちやシチュエーションを表現しきれないときに活用できる。
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