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iPhoneの通話録音と留守電文字起こしが便利 機能が多くて追い切れないではもったいない

東洋経済オンライン / 2025年1月16日 10時0分

セールスなど出たくない電話は、留守番電話にすればライブで文字起こししてくれる(著者撮影)

iPhoneは日々アップデートされていくが、あまりに機能が多くて追い切れなくなっている人も多いのでは? しかし、絶対に知っておきたいのが、iPhoneの通話の録音と、留守番電話の文字起こしだ。今回はこの2つの機能について解説する。

【写真で見る】通話中に録音アイコンをタップすると録音を開始し、メモアプリに内容を保存

やっとiPhoneの通話を録音できるように

通話の録音はiOS 18.1から使えるようになった最新の機能。

とはいえ、使い方は簡単で、通話中に画面の左上にある録音アイコンをタップするだけ。

これで、通話のお互いの音声が録音される。メモを取れる状態でなく、通話中に決めた日時や場所などを忘れてしまって困るというシチュエーションは多いが、録音しておけば安心だ。また、言質を取らないといけない重要な会話でも便利かもしれない。

録音アイコンをタップすると「この電話は録音されます」という自動音声が流れて、録音が開始される。録音データは『メモ』アプリの『通話録音』の『○○さんとの通話』というメモの中に保存される。Apple Intelligenceが使えるようになれば、この通話データの文字起こしも可能になるのだが、まだ日本語には対応していない。

そもそも録音アプリがあるのにiPhoneで通話が録音できなかったのは奇妙なことだが、一部の国や、アメリカの一部の州の法制度の問題だったようだ。おそらくLINEやFaceTimeなど、IP通話の手段が増えて「今さら録音できないというのも時代遅れ」ということになったのだろう。iPhone発売から17年も経って、ようやく通話の録音が実現したというワケだ。

ライブで文字表示する留守番電話

もう1つ便利なのが留守番電話の文字起こし機能。

キャリアの留守番電話機能を契約している人もいると思うが、iOS 18からは留守番電話機能を使えば、iPhone単体で留守番電話機能に対応する。ただし、あくまで録音するのはiPhoneなので、電源が切れていたり、圏外にいる時にも留守番電話を使用したい場合にはキャリアの留守番電話機能を使う必要がある。

この留守番電話機能を使うには、『設定>アプリ>電話>ライブ留守番電話』をオンにする必要がある。

かかって来た電話を放置しておくか、『留守番電話』ボタンをタップすると、「この電話は留守番電話に転送されました。発信先は現在電話に出ることができません。発信音の後でメッセージを録音してください。録音を完了したら、電話を切ることができます」というメッセージが流れる。

発信音の後、電話をかけた人はメッセージを吹き込めるのだが、ユニークなのは、そのメッセージがリアルタイムでライブ文字表示されること。

セールスの電話など、出たくないようなものなら、そのままスルーしておけばいいし、出る必要のある電話なら出ればいい。

この留守番電話録音データは、電話アプリの『留守番電話』のタブから再生することができるし、文字起こしデータも見ることができる。

そもそも、『電話』のはずのiPhone。登場17年を経て、やっと電話として少し進化したのが面白い。

非常に便利で使い勝手もいいので、ぜひ使い方を覚えておきたい機能だ。

村上 タクタ:編集者・ライター

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