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妻と夫はこんなにも「異世界」を見て暮らしている 何かと「話が通じない」のにはワケがあった

東洋経済オンライン / 2025年1月19日 11時30分

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家事や育児、介護などの分担をめぐって、家族間で言い争いが増えて、一緒にいて心地よい存在だったはずの家族が、いつのまにか「つかれる存在」になってしまった……そんな話を聞くことがよくあります。

どうして自分の不満が家族に伝わらないの? どうしたら「つかれない家族」になれるの? そんなふうに「つかれる家族」と「つかれない家族」を考察するこの連載。

今回は、家庭で起こりがちな小さな論争についてです。何度も注意するほうはつかれる、何度も注意されるほうはイラつく、それが積み重なると関係がギクシャクする……そんな状況を「家庭内異世界」というキーワードで解決法まで考えていきます。

パートナーともめること

注意する人とされる人

繰り返すケンカが断絶を生んでしまう

ネット上のアドバイスにずっとモヤモヤ

家族でも見えてる世界が違う

家族は異世界住人

歩み寄りが難しいことは物理的に解決

動線も大事

ケンカのタネを分類して新世界を作ろう‼

生活の変化で夫が覚醒

異世界紛争の立場が逆転

「物理的に解決できること」を探ってみる

この「家庭内異世界」という言葉は、オンライン・コミュニティのやりとりの中で生まれました。そのやりとりでわかったのは、注意する側の性別は家庭によってバラバラだということ。そして、異世界紛争度が強い家庭だと、物理的に解決できる範囲も狭まるということです。でもそんな家庭でも、どこか必ず「物理的に解決できること」があるはずなので、ストレスを減らしたい人はぜひ探ってみてください。

さて、「家庭内異世界」には、世界の見え方や能力やレベルの違いではなく「両方にこだわりがあり、それが合わないことでもめる」というパターンもあります。そういう場合は、

・部屋やスペースでルールを分ける。治外法権的な場所を作る
・商品へのこだわりがどうしても分かれる場合は、それぞれが好きなものを使う

という解決方法もあります。オンライン・コミュニティメンバーの中には「うちは、シャンプー・ボディーソープ・食器用洗剤・歯磨き粉などの夫婦ですべて別の種類を買ってきて、各自詰め替えている。別に仲が悪いわけじゃない。場所はとるけどストレスはありません」という女性も。食器用洗剤まで⁉ とビックリしました。でも、異世界の住人との暮らしがお互いに満足できるのなら、やり方は「普通」と違っても全然問題はないんですよね。むしろ「普通」「常識」にとらわれる家庭はケンカやストレスが多かったりするのも現実です。

ちなみに、家事や育児のやり方の「普通」「常識」でもめたときは、周りの友人知人がどうしているかを複数聞いてみて参考にするのもひとつの手です。そのときは、自分とは違う属性(性別や年齢など)の意見もぜひ聞いてみてください。もしかしたら、自分の「普通」「常識」自体がかなり珍しいやり方だということだってあるのです。

夫婦だけなら大丈夫だったことも、育児中には気になるようになることはよくあります。そうなると、ケンカはどうしても増えるもの。育児をしつつ、まったくもめない、意見のズレがない家庭なんてありません。問題はもめることではなく、もめてから解決方法を探れる関係がどうかです。そして、そこが、夫婦の分かれ道となるのです。

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。

ハラユキ:イラストレーター、コミックエッセイスト

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