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「大寒なのに高温」今後どれくらい気温が上がる? 花粉はすでに飛散開始、東京は「統計史上最早」

東洋経済オンライン / 2025年1月19日 8時0分

春の気配を感じると、気になるのが花粉ではないでしょうか?

東京都は、1月8日から花粉の飛散が開始したと発表しました。これまで最も早い記録は2007年の1月31日だったので、統計史上最も早い飛散開始日です。

昨年の夏は気温が高く、スギの雄花が例年以上に大きく成長したことが一因と考えられます。

飛散開始日というのは、観測地点で1平方センチメートルあたり1個以上の花粉を2日連続で観測した最初の日です。花粉の飛び始めではなく、本格的な花粉シーズンの開始日と捉えてください。つまり、飛散開始日より前から微量の花粉は飛んでいるのです。

東日本や西日本のスギ花粉の飛散開始日は、例年2月上旬から中旬というところが多いですが、飛散開始が発表された東京都以外でも、すでに花粉が飛び始めている可能性があります。

最近、目がかゆかったり、鼻がムズムズしたり……という方は、花粉症の症状が表れているのかもしれません。早めに対策を始めましょう。

今後、気温が上がることによって、例年より早く本格的な花粉シーズンになるところが続出するでしょう。

スギ花粉の飛散量は、花芽ができる前年の夏の気候の影響を受けます。前年の夏、気温が高くて日照時間が多いと、花芽がたくさんできるため、花粉が多くなるのです。

一昨年が猛暑だったので、昨年は東京のスギ花粉の飛散量が過去10年の平均の1.5倍でした。昨年の夏は一昨年に並び、統計史上1位タイの高温でした。そのため、今年も花粉の飛散量は多くなりそうです。

花粉が飛びやすいのはどんな日?

花粉が飛びやすい条件は3つあります。

①晴れて気温が高い
②風が強い
③雨がやんだあと

です。このほかに乾燥も飛散しやすい条件になります。これらの条件に当てはまる日は、特に万全な対策をしましょう。

花粉対策のポイントは、花粉がつかない工夫をすることです。

例えば、マスクで鼻や口に花粉が入ることを防ぎ、帽子で髪に花粉がつかないようにすることが挙げられます。花粉症用ではない一般的なメガネでも、目に入る花粉を約40%減らせるとされています。

服の素材にも注目してみましょう。ウールは花粉がつきやすく、花粉の付着率が綿の約10倍という実験結果があります。

反対に花粉がつきにくいのは、綿やシルク、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維といった、表面がすべすべした素材。花粉を払い落としやすいというメリットもあります。加えて、静電気防止スプレーを吹きかけるのも有効です。

今年は花粉シーズンのスタートが早く、花粉の量が多くなる可能性があるので、早めにしっかり対策してお過ごしください。

久保井 朝美:キャスター、気象予報士、防災士

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