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山火事で明るみに出たL.A.セレブの「桁違い」度 火事の数日後から不動産仲介の電話は鳴りっぱなし

東洋経済オンライン / 2025年1月21日 11時0分

「ロサンゼルス・タイムズ」が報じるところによれば、火事が起きた数日後から、一部の不動産エージェントは電話が鳴り止まず、大忙しの状態が続いているとのこと。家が焼けなかったにしても、周囲はめちゃくちゃで前と同じ生活にすぐ戻ることはできないので、近場の金持ちエリアであるビバリーヒルズ、サンタモニカ、ベニスなどに新たな一軒家を買おう、あるいは賃貸しようとする人たちがたくさんいるというのだ。

同じことを考えているライバルがたくさんいると知っているため、「言い値よりも高く払います」、賃貸ならば「1年分の家賃を前払いします」などというオファーもあるらしい。

保険金が出るには時間がかかるし、今はローンの審査どころではないから、それだけの現金を持っているということ。その余裕があるのなら、後で売ることのできる不動産は、買っておいても無駄ではない。

それに、前の家があった土地に新たに建て直すにしろ、何年もかかる。そこにおいてもほかに後れを取って時間を無駄にしたくないのか、不動産エージェントには、「建築家を紹介してほしい」というリクエストも多数寄せられているという。

しかし、焼けた家の建て直しを計画する人は、必ずしも多くはないようである。

建て直しではなく移り住む?

現在、あのエリアは、以前の“洗練された田舎”の雰囲気とはほど遠い焼け野原。自分の家が大丈夫だったにしろ、これから何年かは建築工事だらけで落ち着かないのは見えている。

また、このエリアは以前から山火事の危険があるエリアだ。これが最後とは決して限らない。地球温暖化が進む今、むしろ次がすぐ来てもおかしくはない。

そんな中、すでにこのエリアを嫌ってきた保険会社は、まだ火災保険に入れてくれるものだろうか。この火事の前から、大手の保険会社が、このエリアの住人の保険を更新しないケースが見られ、懸念されていた。

今回の火事の被害額は、パリセーズ・ファイアとイートン・ファイアだけに限っても、なんと450億ドルと推定されている。今後の火災保険事情は、はたしてどうなるのか。

セレブを顧客に抱える不動産エージェント、ジョシュ・アルトマンは、「TMZ」に対し、パシフィック・パリセーズの家を無くした人の半分はもう戻らないだろうと語っている。

家を建て直すまでにかかる数年に子供は新しい学校に慣れてしまうし、土地をデベロッパーに売るつもりでいる人は少なくないそうだ。

彼らの多くはブレントウッド、ベル・エア、ビバリーヒルズ、サンタモニカなど近場に目を向けているが、もう同じ目に遭うのは懲り懲りだと、高速道路を1時間以上運転したところにあるニューポート・ビーチ(エンゼルス時代に大谷選手が住んでいた街)などを検討している人もいるという。

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