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「コンビニでロキソニン」購入できる仕組み導入へ 通常国会で厚生労働省が薬機法改正案を提出

東洋経済オンライン / 2025年1月23日 11時30分

対して、第2類、第3類医薬品は、一般用医薬品の販売を担う専門の資格をもつ登録販売者も販売することが可能です。

もちろん、身近で手に入りやすいからこそ、薬剤師などの専門家に相談しながら、上手に利用することが大切です。

たとえば、腰痛、頭痛、生理痛などの痛みや、急な発熱のときに活躍する身近なOTC医薬品の解熱鎮痛薬を例にみていきましょう。

「重いものを運んだら、腰が痛くなった」と、70代の男性がロキソニンS(ロキソプロフェン)の空箱をレジに持ってこられました。治療中の病気について確認すると、「心臓の薬を飲んでいる」と言います。

実は、ロキソプロフェンは心臓病の人は服用できない薬とされています。

というのも、ロキソプロフェンは、痛みのもととなるプロスタグランジンを作る酵素(シクロオキシナーゼ)のはたらきを抑えることで痛みを和らげますが、腎臓で作られるプロスタグランジンも一緒に抑えてしまいます。

腎臓は尿を作ることで体内の水分量を調整しているので、腎臓で作られるプロスタグランジンが抑えられると、体をめぐる体液の量が増えてしまいます。その結果、心臓の仕事量が増えて負担がかかり、症状を悪化させてしまうおそれがあるのです。

ロキソプロフェンは心臓病のほかにも、腎臓病、肝臓病、胃・十二指腸潰瘍の人は、副作用が表れたり、症状が悪化したりするため、「服用しない」とされています。

ですので、この男性の場合はロキソプロフェンではなく、ほかの解熱鎮痛薬でなければなりません。

しっかりと有資格者に相談を

ドラッグストアで購入できる解熱鎮痛薬のうち、アセトアミノフェンやアスピリンと比べて効果がやや強い傾向にあるのが、ロキソプロフェンとイブプロフェンです。

ロキソプロフェンは第1類医薬品ですが、イブプロフェンは第2類医薬品で、登録販売者からも購入できます。世界でも多くの人が使用しており、安全性・有効性も評価されています(ただし、商品によって1日の最大用量が異なり、1日の最大用量が600mgのものは、高血圧、胃・十二指腸潰瘍、心臓病、肝臓病、腎臓病の人などでは症状が悪化するため、服用しないこととされています)。

もちろん、新しい仕組みが始まれば、頭痛でロキソプロフェンが欲しくて薬局に行ったのに「薬剤師が不在なので、販売できません」と言われてしまった……ということは減るでしょう。

しかし、治療中の持病がある場合は、服用を控えたほうがいい薬もあります。安全にセルフメディケーションを実践するには、対面やオンラインに関係なく、しっかりと有資格者に相談することが大切です。

高垣 育:薬剤師ライター、国際中医専門員

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