1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

新型Galaxyが開拓する"AIエージェント"の時代 アプリ間の連携によってスマホ体験が変わる

東洋経済オンライン / 2025年1月23日 11時0分

サムスン電子は“AIスマホ”を一段階推し進めたGalaxy S25シリーズを発表した(筆者撮影)

「スマホに一言伝えるだけで、検索からスケジュール登録、さらには友人への共有まで自動完結する」──そんな“AIエージェント”時代が現実味を帯びてきた。

【写真で見る】AIで情報を集約する「Now Brief」

サムスン電子が1月23日に発表したAndroidスマホの最上位モデル「Galaxy S25」と「Galaxy S25 Ultra」には、“AIスマホ”を一歩進めて、アプリ間連携も可能にした点に新しさがある。

生成AIがテキストや画像を自在に生み出す仕組みが一般化しつつある今、その次のステップとして「AIエージェント」が注目を浴び始めている。AIエージェントとは、ユーザーの意図を理解し、アプリやサービスを自律的に連携させて行動を実行するサービスのことだ。

2024年10月、Appleがアメリカで提供を開始した「Apple Intelligence」は、複数のアプリを横断して動かすAIエージェント的なサービスの一例だ。しかし、日本語では2025年内の提供開始予定とされており、Apple Intelligenceはまだ利用できない。

2025年2月に国内で発売となるGalaxy S25シリーズが先にAIエージェントを体感できる製品となる可能性が高い。

アプリ間アクションがもたらすAIエージェント

Galaxy S25シリーズの大きな特徴が、サムスン電子とGoogleが共同開発した、Geminiを使ったアプリ間の連携だ。

電源ボタン(サイドボタン)を長押しするとGoogle アシスタントが立ち上がり、GoogleのAIサービス“Gemini”(ジェミニ)が動作する。Galaxy S25シリーズではこのGeminiにカスタマイズが施されており、アプリをまたいだ連携を可能とする。

例えば、ユーザーが「アーセナルの試合日程を調べてカレンダーに追加して」と伝えると、ウェブ検索から予定登録をAIがまとめて実行する。「池袋の和食レストランの情報をまとめて母に送信して」と伝えると、Google マップの検索から、メッセージ送信までをAIが代行する。

対応アプリはサムスン純正・Google製に加えSpotifyなど一部のサードパーティーが含まれるが、今後順次拡大されれば“アプリを自分で行き来する”手間が大幅に削減されるだろう。

従来の生成AIがテキストや画像といった成果物を生成する段階にとどまっていたのに対し、こうしたエージェントはユーザーの目的を理解し、必要なツールを自律的に動かす点が大きく異なる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください