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今日からできる「むし歯にならない」4つの食べ方 緑茶や海産物に含まれている「フッ素」に注目

東洋経済オンライン / 2025年1月25日 14時0分

食べ方を工夫することで、むし歯リスクは大きく減らせます(写真:Princess Anmitsu/PIXTA)

スウェーデンはWHO(世界保健機関)による調査で、数十年にわたり、むし歯や歯周病が世界的に少ない国であることが証明されている「歯科予防先進国」です。歯科医師の前田一義さんの著書『歯を磨いても むし歯は防げない』から、歯科医療世界一のスウェーデン式「世界標準のオーラルケア」の新常識を一部引用・再編集してご紹介します。

歯科先進国スウェーデンの「4本柱」

スウェーデンの考え方は、「治療」ではなく「予防」に力を入れるというものです。治療なら完全に歯医者の領域ですが、予防なら個人でもできます。正しい予防法を知り、実践すれば、誰でも自分自身の歯を守ることができます。

スウェーデンでは歯科予防として、4つの柱を打ち立てています。それは以下のとおりです。

1 プラーク(歯垢)を取り除く
2 食べ方を変える
3 フッ素で歯を強化する
4 歯の定期検診を受ける

とくに日々のケアとして、1〜3のケアが連動することで効果が高まります。

まず、歯磨きなどでプラークを取り除きます。同時に食べ物は、むし歯菌のエサになる糖と炭水化物を控え、食べたとしても食べ方に気をつけます。

そして3つ目が、フッ素です。フッ素で歯を強くすることで、むし歯になりにくくなります。むし歯菌の出す酸で歯が溶けにくくなります。

以下、スウェーデン式口腔ケアの4つの柱のなかから2と3について、より具体的に解説していきます。

じつはスウェーデンでは、「食べ方」についてそれほど厳しく指導されるわけではありません。確かにむし歯菌のエサになる糖を控えることは大事ですが、食べ方を工夫することで、むし歯リスクは大きく減らせます。

スウェーデン人の甘いもの好きは、おやつの時間であるフィーカを職場でもふつうに採り入れていることからもわかります。

ただ無制限に食べるわけではなく、たとえば週に1度の「スイートデー」を設けるといった具合です。スウェーデンでは土曜日はたくさんお菓子を食べていいという「ルーダスゴディス」(サタデースイーツ)と呼ばれる習慣があります。ふだんは甘いものを制限しつつ、スイートデーでは好きなだけ食べるのです。

スウェーデン人は日本人ほど、食に対するこだわりがありません。共働き家庭も多いこともあり、家庭での食事にさほど手間をかけません。

ふだんは簡単にできる料理ですませ、ときどきちゃんとした料理を食べればいい程度の意識です。何を食べるかよりも、いかに仕事と家事をコントロールして食べるかを意識しているといっていいでしょう。

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