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節約の達人が「地元の信用金庫」あえて使う理由 年金は受給開始になったら即座にもらおう

東洋経済オンライン / 2025年1月29日 18時0分

さて、支給された年金は一銭も使わず、地元の信用金庫に定期預金の形にして預けている、と申しました。なぜ銀行でなくて信用金庫かというと、信用金庫は地元でお金を回しているから、割合にお金の回り先が明白で、地元の商店や中小企業の資金として活用されます。それだけ世の為人の為という感じが、そこはかとなくするのです。

そして、手続きなどをしに信用金庫に出向くと、心ばかりですが、袋菓子などをくれたりと、サービスもどこか人間的です。あまり待たされることもありません。

こうして、自分に収入があるうちは全額貯金しておけば、80歳くらいまでには相当な金額になるわけです。

で、いよいよもうリタイアだとなったら、その20年間くらい貯めた年金と老後に備えておいた銀行預金、あるいは郵便貯金などを少しずつ取り崩して暮せば95歳まで安泰で暮らせます。

地元の信用金庫は、だいたい住んでいるところから一番近い場所にあります。また、たとえば城南信用金庫のように、世のため人のためを標榜しているようなところもあるわけです。実際に行ってみた感じでは、やはり信用金庫のほうが親しみが持てて、銀行よりもずっと感じがいい。

こうして、65歳でなお生活可能な収入がある人は、受給を繰り下げるのではなく、その年金分を貯金に回す。そうすると着実に貯まっていく。それを投資に回そうなんて思わないことです。投資に回したとて、実際に儲けているのは投資会社で、出資者はそのほんのおこぼれをいただいているにすぎないのです。

いかに投資、NISAにすると何%の利回りがあるといっても、定期預金より多少ましというくらいなもの。元本が1億円くらいあればよいかもしれませんが、少額投資のチマチマした余得よりも、せいぜい節約して冗費を省く心がけのほうが上等確実です。

林 望:作家・書誌学者

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