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ついに発表!5ドアの「ジムニー」265万1000円 「ノマド」のサブネームとともに4月3日発売へ

東洋経済オンライン / 2025年1月30日 12時30分

ホイールベースは、シエラの2250mmから340mm延長し、2590mmに。全長は、シエラの3550mmから3890mmになる。

5段マニュアルと4段オートマチックの変速機を組み合わせた、パートタイム式の4WDのドライブトレインは、基本的に共通だ。

ジムニー シエラの開発ターゲットが「ジムニーの性能を最大限活用するプロユーザー」(スズキ)であるのに対し、ジムニー ノマドはそれを包括しつつ「ジムニーの性能を日常生活で必要とする」ユーザーへと拡大している。

「コアのしっかりした商品に仕上げ、ジムニーの性能へ憧れをもつお客様の取り込みを図ります」と、私は説明を受けた。たしかに世のジムニー熱は冷めない。

一度、乗ってみたいと思う人が、いままでクロスカントリー4WDと無縁だった層から出てきても不思議ではない。

そこで、開発陣はジムニー ノマドの付加価値を「後席への乗降性のよさ、よい乗り心地、それに高い居住性」とし、室内と荷室の拡大を行った。

数字で見ると、ジムニー シエラに対して後席乗員のヒップポイント(着座位置)を後ろへ50mm、後席シートのバックレストはさらに20mm後方へ移している。3ドアモデルにはなかった、後席リクライニング機構も盛り込んだ。

「後席シートは、折りたためるなど機能性を犠牲にしないようにしつつ、座面のクッションも厚くするなど快適性を追求しました」とは、シート開発担当者の言葉だ。実際、身長175cmの私が十分、快適に座っていられる空間だった。

後輪のホイールハウスの出っ張りが少ないのも、広さ感によい影響を与えているし、3ドアモデルでは鉄板むきだしだった内張りが、ちゃんと合成樹脂で覆われていて、乗用車感覚で乗っていられる。

「快適な居住性を追求しましたが、ジムニーが本来持つオフロード性能は守っています」と、先の担当者は付け加えた。

「上級でなく上質をめざしました」

ボディを延長すると、そのままでは車体の強度や剛性が落ちる。そこでスズキのエンジニアは、シャシーの角断面フレームの一部を設計し直した。強度を高めるため、内部に補強を入れたという。

より強度が必要だと判断した箇所には、クロスメンバーを設けている。長くなったプロペラシャフトも、長さと直径ともに見直された。オートマチック変速機のケースも、強度を上げているという。

フロントサスペンションは、コイルバネの定数を調整するとともにダンパーの減衰特性を最適化し、さらにスタビライザー径も拡大。フロントブレーキは、ベンチレーテッドタイプが採用されている。

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