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目薬をさした後に「まぶたパチパチ」が逆効果の訳 目薬の正しい点眼方法を知っていますか?

東洋経済オンライン / 2025年2月1日 14時30分

(写真:aijiro/PIXTA)

「熱が出たから風邪薬か解熱剤を飲もう」「便秘で苦しいときには下剤を飲まないと」と、体調が悪くなると手っ取り早く薬に頼る人がほとんどでしょう。ただ、薬は症状を緩和する効果がある一方で、副作用による悪影響を体に与えてしまうものです。そんな薬の飲み方や副作用にいたるまでをわかりやすく解説した薬剤師の鈴木素邦さんの著書『その一錠があなたの寿命を縮める 薬の裏側』より一部抜粋・再構成してお届けします。

目薬の点眼の仕方は、9割が間違っている?

目薬の使い方、皆さんは自信ありますか? 飲み薬と違って、使い方が間違っていると治療効果が期待できません。体感的に患者さんの90%は何かしら間違えている人が多いです。

【画像でわかる】目薬の正しい点眼方法

目薬は、最もデリケートな粘膜である眼球表面に使うものですから、微生物が付かないように無菌な状態で作られ、錠剤以上に注意されて出荷されてきます。また、液体ですから細菌やウイルスなどの微生物が侵入すると、増殖する恐れがあるため、開封後の取り扱いには気を付けなければなりません。

そのため目薬を使用する前に、必ず手を洗い、先端は触らないようにしましょう。先端を触らないとしても、開封と同時に外気と液体は接触することになりますので、少なからず微生物は侵入することになります。そのため、明確な決まりは定められておりませんが、目薬は開封したら1カ月以内が使用期限と考えておきましょう。なお、目薬のボトルに使用期限が書かれていますが、これは開封しない時の使用期限となります。

目薬のキャップも置き方にルールがあります。キャップの内側は、目薬の先端と接触する場所になります。微生物がキャップ経由で入らないようにするために、目薬本体の先端部と触れる凹側を上にしておきます。キャップを置かずに持ち続けることも可能ですが、慣れるまでは置く方が良いと思います。

正しい点眼の仕方

目薬の点眼には、2つの原則があります。容器の先端が眼球や目尻に接触すると、無菌で製剤化されていた薬液に、微生物が混入してしまいます。雑菌が入らないように注意が必要で、眼球や目尻と目薬の先端が触れないようにすることが大切です。

点眼量は、1滴目に入る目薬は、1滴滴下で充分な効果がでるように設計されています。2滴、3滴と垂らすと効果が出そうと思われる方もいらっしゃる印象ですが、まぶたの中には、目薬1滴分しか留められないため、それより多く垂らしたものは、顔をつたって溢れ出てしまいます。

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