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日本はいかにして「高級チョコ大国」になったのか 1990年代後半から高級店の進出が始まった

東洋経済オンライン / 2025年2月1日 14時0分

(写真:Bonjour/PIXTA)

1990年代後半から2000年代初頭にかけて、日本に訪れた高級チョコレートブーム。海外の著名ショコラティエたちが次々と店舗を構え、特に東京・銀座を中心に新しい味と文化が花開きました。

本稿では、時代ごとに輝かしい時代を振り返りながら、ブームを牽引した店々やイベントの魅力を紹介します(本記事は、『チョコレートと日本人』から一部抜粋・再構成してお届けします)。

日本に高級チョコレートが到来したのはいつ?

日本に高級チョコレートブームが到来したのは、1990年代後半から2000年代初頭のことです。海外のショコラティエが続々と日本に店を開き、特に東京・銀座は高級チョコレートブームを牽引する街となりました。

【写真】どれだけ食べたことがある?日本で人気の高級チョコレート

熱心なチョコレート愛好家だった私は、輝くようなあの時代のことを鮮明に覚えています。新しいチョコレート店がオープンするたびに心が躍り、毎日のように情報を追いかけたあの頃を思い出しながら、1998年から2009年にかけての出来事を振り返ってみることにしましょう。

【写真】どれだけ食べたことがある?日本で人気を集めた高級チョコレートの数々

<1998年〜1999年>

ラ・メゾン・デュ・ショコラ

まずは1998年、東京・表参道にフランス・パリの有名なチョコレート専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」がオープンしました。場所は、表参道交差点近くにあった「ハナエ・モリビル」の1階です。丹下健三さんの設計による「ハナエ・モリビル」は、今は取り壊されてなくなりましたが、今も美しいガラス張りの建物の面影とともに、チョコレートを買いに表参道へ出かけたときの、ときめくような気持ちを覚えています。

ミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマ

1999年には「ミュゼ・ドゥ・ショコラ テオブロマ」が東京・渋谷にオープンして話題となりました。松坂屋銀座店にあった「ミッシェル・ショーダン」でシェフを務めていた、土屋公二さんが独立して開いたチョコレート専門店です。土屋さんはパリの有名ショコラトリー、パティスリーで修行し、ミッシェル・ショーダン氏のもとで学んだチョコレート職人です。

有名ショコラティエが続々日本へ進出

<2000年〜2002年>

サロン・デュ・ショコラ 幻の第1回

これは知る人ぞ知る話なのですが、「サロン・デュ・ショコラ」の第1回が、2000年2月に開かれました。伊勢丹(現在の三越伊勢丹)が開催するようになる3年前のことで、場所は東京国際フォーラムでした。

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