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"大物"に遅れ?2024年度内に開通する高速道路 開通は多いが「遅れ」が多発する現状に憂慮

東洋経済オンライン / 2025年2月7日 8時15分

未開通区間が多い山陰道のミッシングリンクが、ひとつつながったことになる。

4月には8割が開通する東海環状道

<東海環状道>
■いなべIC~大安IC(6.5km)3月29日開通予定

名古屋市を取り囲むように、愛知・岐阜・三重県を文字通り“環状”に結ぶ東海環状道は、新たなネットワークを形成することが期待される自動車道で、未開通区間が残る西側の整備が、また一歩進むことになる。

また、その北側、岐阜県の「山県IC~本巣IC(11.9km)」も、年度を越えて4月6日の開通と発表されており、この両区間の開通で東海環状道は、全体のほぼ8割が開通することになる。

そのほか、後志自動車道(仁木余市道路)の「仁木IC~余市IC(3.3km)」も、2024年度の開通予定だ。ただし、2月7日現在、まだ開通日は発表されていない。

距離はどれも短く、空白のミッシングリンクを埋めるための短い延伸が多い印象である。

少し時間をさかのぼって2024年度全体を眺めてみると、2024年の暮れ、12月22日に開通した「阿寒IC~釧路西IC(17.0km)」は、区間が少し長いだけでなく、札幌・千歳方面と道東の拠点都市である釧路を高速道路で結んだことで、道内はもちろんのこと、一部のメディアでは全国ニュースでも報道された。

すでに開通していた「釧路西IC~釧路別保IC」を介して、釧路市街地を経由せず、厚岸・根室方面に自動車専用道が通じたことも、ニュースバリューを高めた要因だろう。

さらに、2025年度の開通予定も、すでに公表されている。2024年度にも開通区間があった東海環状道と山陰道も、さらに延伸が予定されているし、北へ北へと路線を伸ばしている道央道が音威子府ICから先、中川ICまでさらに北進する予定だ。

そのほか、本州最北端の下北半島でも、「横浜IC~横浜吹越IC(7.0km)」「むつ東通IC~むつ奥内IC(5.3km)」の、あわせて10kmを超える高規格道路の新規延長予定がある。

外環、新東名、新名神は遅れ気味

一方で、多くの人が開通を待ち望んでいる“大物”の未開通区間は、今年度も見通しが立っていない。

東京23区の西縁を南北につなぐ外環道の未開通区間のうち、関越道とのジャンクションと東名高速とのジャンクションの間も、調布市の工事区間で陥没が起きて工事が中断したこともあり、開通の見込みは見えてこない。

また、新東名高速道路の未開通区間である「新秦野IC~新御殿場IC」も、工事は続いているもののトンネルなどで難工事の様相を呈しており、2027年度の開通を目指しているが予断を許さない状況だ。

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