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「離婚・借金苦」の40代→55歳で再び父になるまで 27年ぶりの我が子と孫は同世代、ともに遊ぶ仲に

東洋経済オンライン / 2025年2月9日 8時0分

三畳一間・風呂なしアパートに住み、最大限に自身の生活費を切り詰めた。「給料は全部、養育費はいくら、借金はいくら、生活費はいくら、って言いながら袋に入れていったら、ほとんど残らなかった。毎日うどんのときもありました。それが4〜5年続いたかな」

40代にしてその生活はさぞ苦しかっただろうと思いきや、「大変でしたけど、友達を家に呼んで鍋したりして、楽しかったですよ。昔から、人のことを気にしてうらやましいと思ったことがない。『自分が楽しければ、それでいい』っていう感覚が強いです」と、明るく軽やかに語る。

そして朝倉さんは50歳のとき縁あって再婚し、55歳のとき27年ぶりにわが子を授かった。

「子どもが大学を出る頃には、私は70代後半。それまでにかかる費用を作らないとと思って、ファイナンシャルプランナーの勉強もしました。3級の資格も持っています」

借金の返済と養育費の支払いが終わった50歳の時点では、ほとんど貯蓄はなかった。しかしFPの知識を活かし、今の資産状況は「無茶苦茶な贅沢とかはせず、普通に元気に暮らしていければ大丈夫じゃないかな」と語る。

ちなみに最初の結婚時に授かったふたりの子どもは、現在育てる娘さんの存在を知っているのだろうか。

同世代の「孫と娘」が一緒に遊ぶ

「離婚した後も、前の家族と連絡を取っていました。再婚の報告のときも、娘ができたときも子どもたちは『よかったね』って言ってくれたし、最近僕の父親が亡くなるまでは、実家で前妻との子と現在の妻との子を交えて集まったりもしていましたね。

そうやって交流を持てているのは、やっぱり子どもが生まれたことが大きいです。

前妻との子は結婚して子どもがいて、うちの娘とは同年代です。娘と孫は叔母と姪の関係ですけど、本人たちは何も気にせず、親戚の子同士という感じで名前で呼び合ってますね。『なんでもいいや』って感じで(笑)」

どこまでもあっけらかんと話す朝倉さんに、思わずこちらも爽快な気分になる。離婚後も良好な関係を続け、別れた家族と再婚後の家族が皆で会うというのは、なかなか珍しいケースなのではないだろうか。

朝倉さんの人柄の為せるわざなのではないかと思うが、自身は「いえ、かかわっている人たちの器がみんな大きいだけです」と謙遜しながら笑った。

後編『「27歳と55歳」で子が誕生した男性に起きた変化』では現在の働き方と子育てとの両立、最初の結婚時の子育てとの比較などを紹介する。

宇乃 さや香:フリーライター

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