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現実に振り回される人が知らない「猫の生き方」 怒らニャい禅語:感情をシンプルに整える60の方法

東洋経済オンライン / 2025年2月9日 11時30分

仏教では、身業(しんごう・体)、口業(くごう・言葉)、意業(いごう・心)の「三業(さんごう)」を整えることが、悟りへの道をひらくと考えます。体と言葉が整えば、自然にムシャクシャした気持ちがしずまり、心がすっきり整理されていきます。

気持ちを込めて、履きものをそろえる。そんな普段の何気ない所作が、人生を整えていくのです。

露(ろ)

自分以上でも以下でもない、等身大で生きる。

まわりの目を意識して体裁をつくろったり、つい周囲に合わせて意見を変えたりすることに疲れた。それでも、やめられない……。

そんな悩みを持つ人は多いようです。人に合わせてしまう心の根底には、「いい人でいたい」「嫌われたくない」という意識があるのではないでしょうか。

「露」とは、何もかもあらわになった状態をさします。何ごとにも心を開いて、素の自分でいることの大切さを教える禅語です。

どんなにとりつくろっても、背伸びしても、あなたは自分以上でもなければ、自分以下でもない。ですから、等身大で生きていく。そう決めて重い鎧(よろい)を脱ぐと、なんとも伸びやかな毎日が始まります。

自燈明 法燈明(じとうみょう ほうとうみょう)

自分を、明りにして生きなさい。
自ら信じることを、明かりとして生きなさい。

お釈迦様は亡くなる前、「これから何を頼りに生きていけばいいのでしょう」と嘆き悲しむ弟子に、こう言い残されました。

自らを、よりどころとして生きなさい。法(お釈迦様の教え)を、よりどころとして生きなさい。

この言葉を頼りとして、2500年もの間、数多くの仏弟子達がお釈迦様の教えを受け継ぎ、世界中に仏教を伝えてきたのです。

あなたは、自分自身で自分の人生を照らせます。ですから、どんな暗闇も怖がることはありません。また、人の意見に左右されることもなければ、置かれている環境や社会状況に振り回されることもありません。人生を照らす明かりとは、あなたの希望です。

そして、これまでの経験で学んだ智慧であり、仏の教えです。日々積み重なる失望や後悔、怒りを放っておくと、その明かりには塵やホコリがたまってしまいます。暗くて道が見えないと思った時は、自分を照らす明かりが曇っていないか、意識を向けましょう。

あなたの明かりが曇らないように、困難から逃げず、克服できるように向き合ってください。

開門福寿多(もんをひらけばふくじゅおおし)

心を開けば、宝が入ってくる。

開かれた門と、固く閉ざされた門。どちらが入りやすいかといえば、もちろん開いた門のほうですね。人との縁や運も同じです。

過去に嫌な思いをしたことをいつまでも根に持っていると、心を閉ざしてしまうことになりかねません。すると、ずっと他人への苛立ちや恨みの中に、いなければならなくなってしまいます。それでは、せっかく良縁がやってきても、素通りしてしまうでしょう。

まず自分から、心の扉を開けましょう。怖がることはありません。いいことがきたらしっかりつかめばいいですし、これは欲しくないと思ったら、受け流せばいいのです。簡単だと思いませんか?

枡野 俊明:「禅の庭」庭園デザイナー、僧侶

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