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「夜泣きでノイローゼ寸前」50歳父が奔走した理由

東洋経済オンライン / 2026年2月14日 10時0分

50歳のときに娘を授かった物流ジャーナリストの坂田さん(右)。子どもが生まれたことで、仕事に対する考え方に変化はあったのだろうか?(写真:坂田さん)

「仕事=家族のため」?共感できなかった過去

坂田 良平さん(55)は、フリーランスの物流ジャーナリストだ。企業が抱える物流、サプライチェーンに関連する問題を発信する立場でもあり、それを解決に導くコンサルタント業もこなす。19歳で飛び込んだ引越業界から始まり、IT関連企業の営業・ディレクター職を経て2013年に独立した。

【写真を見る】生後6日目の娘さんと坂田さん。妻の負担を減らそうと、昼夜逆転生活を送っていた

プライベートでは2016年に10歳年下の妻と結婚し、2021年、坂田さんが50歳のときに娘が生まれた。

「昔、友人に『坂田さんはなんのために仕事をしているんですか』と聞かれたことがあります。そのとき、僕は『自分の知的好奇心を満たすために仕事してる』と答えました。一方、相手は『僕は家族のためですね』と言い切った。そのときは『まあ……そうなんだろうな』とは思ったけど、自分としては『仕事=100%家族のため』っていう考え方はしっくりこないなと、そういう話題になるたびに感じていました」

娘が生まれてから4年が経つ。現在もその考えは変わらないのだろうか。

結婚のワードに「そんな話はしたくない」

「昔から自己肯定感があまり高くなかった」と坂田さんは語る。高校生の頃、交際相手が無邪気に「結婚」の言葉を口にしたとき、心の中で「今はそんな話をしたくない、自分のような人間が家庭を持つなんて無理だ」と感じたことを覚えているという。

往々にして、10代の若者が「結婚」という言葉を口にするのは、ラブストーリーのハッピーエンドを夢見ているときなのではないだろうか。しかし、坂田少年は違った。

「ずっと『自分は人としてどこか欠けている』と感じていました。そういう自分が親になるなんて想像できなかったんです」

では現在に至るまで、どのようにして気持ちは変化していったのだろう。

妻とは2008年頃、近所のスポーツクラブで知り合った。妻は当時インストラクターの仕事をしており、身体を動かすことが好きなふたりは意気投合し、交際を開始。夫婦共通の趣味であるロードバイクで房総半島や伊勢神宮、九州エリアを旅したこともあるそうだ。

「その頃には、徐々に結婚を視野に入れるようになっていきました。フリーランスとして独立をしたこともあって、僕の経済状況が安定してから結婚をと考えていたので、交際期間は割と長くなってしまいましたが」

当時、坂田さんは40代。人の親になることへの不安はもう薄らいでいたのだろうか。

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