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「普通席なのにちょっと豪華」な新幹線、実はグリーン車!? 指名買いしたい“乗り得座席”たち 自由席も豪華!

乗りものニュース / 2024年5月30日 7時12分

九州新幹線のN700系7000・8000番台(安藤昌季撮影)。

普通車席だけど、やけにゆったりしていて設備もよい――それもそのはず、中には「元グリーン車」という普通車も存在します。新幹線の普通車について、“乗り得感”のある座席を取り上げます。

普通車指定席「オール2+2列」も

 新幹線の普通車は幅広い利用層を想定しているため、それだけに多種多様な設備が存在します。大きくまとめると東海道・山陽・東北・北海道・北陸新幹線の「2+3列」座席、山陽・九州新幹線の普通車指定席にある「2+2列」座席、ミニ新幹線である山形・秋田新幹線の「2+2列座席」があり、乗車機会は少ないものの、山陽新幹線の一部に「4人用普通個室」も存在します。
 
 そして、中には「元グリーン車」という普通車も。今回は、このような“乗り得感”を得られる普通車について、各設備の特徴に着目しながら紹介していきます。

■九州新幹線 N700系7000・8000番台 指定席
 山陽・九州新幹線の「さくら」「みずほ」普通車指定席は2+2列です。座席間隔460mmはグリーン車の475mmより狭いものの、2+3列普通車の3列座席の中央席と同じですからゆとりがあります。座席背面にテーブル、肘掛けにドリンクホルダーがあり、中間肘掛けは跳ね上げられるので、未就学児を大人2人が挟むような使い方にも適しています。

 リクライニング時に座面後部が下がることもあり、ホールド感は優秀です。背もたれに枕がないこと、フットレストやレッグレストが存在しないこと、向かい合わせ時にテーブルがないことなどの差はありますが、“準グリーン車”といってよいほどの居住性を持ちます。ただコンセントは窓側だけです。

■九州新幹線 800系1000・2000番台
 主に「つばめ」で使われる800系のうち、ヘッドライトが膨らんでいる7~9編成で、2+2列配置の座席です。他の800系よりも座面が35mm深くなり、着席時の背もたれ角度も変更されるなど、座り心地の改善がなされています。

 長距離を走らないこともあり、座席背面にテーブルやドリンクホルダーはなく、荷物袋のみです。肘掛け内のテーブルが大きめで、使い勝手は良好。座席としては、デザインはお洒落ですが、背もたれがやや直線的で体が浮きやすく、肘掛け幅が狭いことが気にかかります。

 なお、西九州新幹線N700S 8000番台の普通車指定席もほぼ同じ座席ですが、コンセントが全席設置されていて、より利便性が増しています。

3人以上じゃないと使えない席!?

■山陽新幹線 700系7000番台 指定席
 700系「ひかりレールスター」の4~8号車も同じく2+2列です。コンセントがないことと、中間肘掛けを跳ね上げられないことで、「さくら」「みずほ」の座席の方がやや上と感じます。

 ただ、このレールスターによる「こだま」のうち、775・781・789・831・833・877・832・876号」の4号車は2+2列ながら自由席であり、割安感があります。全車自由席で運行される一部の「こだま」も同様です。座席自体はクッションが柔らかく、個人的には「さくら」「みずほ」よりも好みの座席です。

■山陽新幹線 700系7000番台 普通個室
 山陽新幹線「ひかりレールスター」と、「こだま」の845・856・858・860号のみ乗車できる4人用個室で、3人以上の乗車時のみ利用できます。座席間隔は通常の普通車指定席と同じく向かい合わせで2080mmですが、柔らかいソファ的な座席であり、座面スライド式リクライニングも備えます。大型テーブルとコンセントもあり、雰囲気は確実にグリーン車並みですが、料金は普通車指定席と同じです。

■山陽新幹線 500系 6号車指定席
 500系は4~6号車が2+2列配置で、主に普通車指定席ですが、特に6号車は元グリーン車の車両です。座席間隔は、ほかの車両が1040mmなのに対して1160mm。座席背面テーブルはありませんが、肘掛け内に折りたたみテーブルが備わります。折りたたみ式で大型なので、実用性十分です。

 グリーン車時代にあった枕とフットレストは撤去されていますが、リクライニング角度は大きく普通車の座席としては最高だと思われます。なお、元グリーン車座席の普通車指定席は「現美新幹線」「とれいゆつばさ」にも設置されていましたが、現存しません。

■東海道・山陽新幹線 N700S「S Workシート」
 一部列車の7号車に設置されたビジネス向きの座席で、利用には1200円の追加料金が必要ですが、東海道新幹線の画一的でない座席という意味では貴重な存在。3列座席が改装されて、中間座席が大きな仕切り板とテーブルとなっています。リクライニング角度はやや減ったものの、プライベート感もあり、オススメです。

 5月22日以降は、往復割引商品や早得商品にも対応するものの、「スマートEX」などのインターネット予約サービス以外では予約できないので、東海道・山陽新幹線の相互駅間以外では使いにくいのが難点です。

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