ついにEV“充電レス”!? 世界初の「次世代ソーラーEV」実証開始 電池は“超極薄”
乗りものニュース / 2024年5月25日 17時12分
これで走るのか……?
超極薄「曲がる太陽電池」搭載EV
太陽電池スタートアップのPXP(相模原市)とモビリティスタートアップのEVジェネシス(東京都渋谷区)は2024年5月21日、「曲がる太陽電池」を搭載した小型EVの実証実験を開始したと発表しました。
小型の3輪EV(側車付軽二輪車登録、普通免許で運転可)の屋根に、PXPが開発した「カルコパイライト型」の曲がる太陽電池を搭載。太陽電池パネルはトータル1kg未満の超軽量設計で、厚さも1mmと超極薄だそうです。
1日の太陽光による発電のみで約15kmから20kmの走行が可能になると見込んでいるといいます。
さらに、現在開発中の「ペロブスカイトタンデム型」の曲がる太陽電池にアップグレードした場合は、1日の発電で約25kmから30kmの走行が可能になると見込まれるとのこと。日常の近隣の移動程度であれば、充電無しに再生可能エネルギーのみでカバーすることができるようになるといいます。
PXPの最高技術責任者である杉本広紀さんによると、小型EVはソーラーパネルの面積が限られるものの、車両自体が軽いため、少しの発電量でも比較的長距離を走れるとのこと。この次世代型ソーラーパネルは「パネルは振動や衝撃、走行中の影に強い性質を持っており、小型EVと非常に相性が良い」と考えているそうです。
ちなみに、今回のEVは「薄膜系太陽電池を用いた平米2kg以下、変換効率10%以上の次世代型の“曲がる太陽電池”を搭載したEV三輪車」として世界初のものだといいます。
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