伝説の超音速旅客機「コンコルド」、実は試作機は結構仕様が違った? とにかく恐ろしく速かった!!
乗りものニュース / 2024年5月29日 7時42分
長きにわたり定期旅客便に就航した世界唯一の超音速旅客機「コンコルド」は、初飛行を実施した試作機と、その後の量産機では、仕様にかなりの違いがあります。
大きさも窓も変わりまくり!
イギリス・フランス共同開発の「コンコルド」は、長きにわたり定期旅客便に就航した世界唯一の超音速旅客機で、その存在はいまや“伝説”になりつつあります。初飛行は1969年3月2日でしたが、実はこのときフライトした試作機と、定期便で使用された量産機では、機体の設計において明らかに異なるポイントが存在します。
「コンコルド」量産機は、試作機から主脚長や重量、胴体の長さなど、さまざまな箇所の設計などが変更されました。
たとえば「コンコルド」の大きな特徴のひとつである、可動式の機首も変更が図られた点です。同機は離着陸時、その特性上、ほかの旅客機より大きく上向きの姿勢を取る必要があります。そこで下に折れ曲がる機首を採用することで、離着陸時の視界を確保しています。
量産機は、その機首可動部の上部、ちょうど高速飛行などの際に機首をまっすぐにしたときにコクピット窓と重なる部分「バイザー」の設計を、試作から一新。バイザー部の窓を大きくし、本来のコクピット窓とバイザーが重なっても、視認性が悪化しないように工夫が図られています。また、客室窓もスマートフォン程度の小さいものに変えられました。
結果として、量産型「コンコルド」の全長は62.19m、翼幅は25.56mとなり、巡航速度はマッハ2(時速にして約2200km)が打ち出されています。
こうして誕生した「コンコルド」はBA(ブリティッシュ・エアウェイズ)とエール・フランス航空2社で各7機、計14機が導入され、BAによると同型機における最速の大西洋横断記録は1996年2月7日のニューヨーク発ロンドン行きで、2時間52分59秒だったそうです。ちなみに2024年現在、同路線の時刻表上における飛行時間は7時間5分です。
その一方、機内や座席は、他機に比べて非常に小ぶりなものとなっています。2社とも客席は100席を設けましたが、横2-2列の配置でした。しかしながら、特別な機内サービスや機内食、専用の空港ラウンジなどが用意され、運賃の高さも特別なものだったとされています。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「21世紀のコンコルド」誕生、マジで秒読み? JALも出資の米企業、製造工場完成 「JALに引き渡すための設備あるよ」
乗りものニュース / 2024年6月24日 15時12分
-
世界初の超音速旅客機=「コンコルド」じゃなかった? ソ連が生み出した「対抗意識バチバチ」のトホホ機とは
乗りものニュース / 2024年6月24日 7時42分
-
エアバスの大ヒット旅客機シリーズに「胴体激短の異色機」が…イマイチ売れなかったワケ ただ“スゴイ使われ方”も!?
乗りものニュース / 2024年6月21日 7時42分
-
ド迫力! 激短滑走路から飛ぶジェット旅客機の「珍しい離陸法」 乗ったらマジでロケット!
乗りものニュース / 2024年6月17日 16時12分
-
なぜ?「ジェット旅客機の速度」が向上しないワケ 「だいたい900km/h」のまま半世紀以上
乗りものニュース / 2024年6月9日 14時12分
ランキング
-
1「ポテポテハッシュポテハッシュ」の癖になるリズム マクドナルド公式X、朝マックのアピール動画話題に
J-CASTニュース / 2024年6月25日 19時48分
-
2「鹿児島県産」を「兵庫県産神戸牛」表示で販売…卸売業者に是正指示 「ホルスタイン種」を「和牛」にも 誤った個体識別番号表示で農水省近畿農政局も勧告
MBSニュース / 2024年6月25日 19時20分
-
3青森のサクランボ農園で実が割れる被害、佐藤錦は1〜3割が裂果…9園が一般客の受け入れ断念
読売新聞 / 2024年6月25日 23時0分
-
4テスラ、新型EVリコール 1万台超、不具合相次ぐ
共同通信 / 2024年6月26日 7時12分
-
5価格高騰“豚肉ショック”でラーメンはチャーシューなしに? アキダイ社長も「過去一番で高い」【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年6月25日 21時49分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください