思わず二度見!? 「2機を半分に割ってくっつけました」驚愕ルックスの旅客機、何が強み? NASAなどが開発
乗りものニュース / 2024年6月3日 7時42分
NASAなどが2機の旅客機を半分に割り、それをくっつけたような「ダブルバブル」の胴体構造を特徴とするユニークな旅客機を研究していました。この機にはどういったメリットがあるのでしょうか。
競合は737?
NASA(アメリカ航空宇宙局)とマサチューセッツ工科大学、Aurora Flight Sciencesなどが研究していた新型旅客機案「D8」は一般的な旅客機とは大きく異なる設計が特徴です。胴体が2機の旅客機を半分に割り、それをくっつけたような「ダブルバブル」構造なのです。この機にはどういったメリットがあるのでしょうか。
D8は2016年に発表された時点では、既存機より50%以上も燃費効率が良く、航空会社の運航コストも削減できるとしていました。NASAが公開しているデータによると、競合機はボーイングのベストセラー機「737」で、180人の乗客を乗せ、約5560km(3000海里)の航続距離を持つとされています。
「ダブルバブル」構造とした理由のひとつは快適性の向上と見られます。737と同じキャパシティや全長感でありながら、客室のスペースがより広くなるとのこと。通路の数も737と異なり、2本です。またこうしたことで、乗客や貨物の搭降載に要する時間も削減できます。また、この構造を採用することで揚力アップにもつながり、効率の向上も期待できるとされています。
エンジンは胴体最後部に載せられる形となっており、これによって胴体表面に流れる「境界層」と呼ばれる空気の流れを吸い込み、従来より効率の良い飛行を可能にするといいます。
D8は当初2027年に運航開始とされてきました。しかし、2017年以降この機の開発状況の進捗が、ぱったりと公開されなくなっています。とはいえ、D8のエンジン配置などは、各社が近年打ち出している「将来の旅客機」の設計案でも多く採用されているなど、類似点が多く見られます。
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