ウクライナ軍が「担架型ロボット」公開! 導入すると将兵の生存率があがる理由とは?
乗りものニュース / 2024年6月4日 18時42分
寝心地はどうなんでしょう?
前線の兵士は負傷兵を寝かせるだけ
ウクライナ戦略産業省は2024年5月30日、国防省および国軍参謀本部と共同で遠隔操作する担架型ロボットの実証試験を行ったと発表しました。
担架型のロボットは最前線から負傷兵を寝かせた状態で遠隔操作により救急搬送するために製造されたそうで、タイヤ式と履帯(キャタピラ)式の2タイプがあります。
負傷者搬送のために前線の兵士が現場を離れることによる戦力の低下や、従軍している医師・看護師などが移動中に攻撃を受ける危険を防止することが主な目的で、アンナ・グヴォズジャル戦略産業副大臣は「これらの装備は前線で必要であり、負傷者と軍医の両方の命を救います」と話しました。
実証実験にはオレクサンドル・シルスキー軍総司令官も参加し「最新のロボット車両を使って負傷者を搬送することは、極めて重要なことです。戦場から適切な医療を受けられる場所まで兵士を避難させるのに必要な時間を短縮することができる」とロボットによる負傷兵搬送の重要性について見解を示しました。
同じく実証実験に参加していたイホル・シチェルバコフ中佐によると、戦場では、衛生兵や負傷兵を運んでいる兵士などは狙われる対象になりやすいとのことで、夜間の搬送が常態化している前線もあるのが現状のようです。そのため、すぐに運べば助かるはずの将兵が戦死してしまうケースもあります。
これらの担架ロボットは既に前線で使用されているケースもありますが、数は少数のようです。戦略産業省は追加資金を調達する方法を模索しており、今回の実証実験もそのアピールを兼ねています。
なおテストには、ウクライナの国内企業7社が参加し、ほかにも負傷兵搬送用の装甲車、救急車など計9点の製品が公開されました。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっかり」でウクライナのドローン突撃を許し大爆発する映像
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月7日 17時30分
-
ウクライナ戦場で勲章を受けた日本人「BIGBOSS」...48時間の「脱出劇」
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月7日 13時50分
-
ほっとして隣を見たら「顔が半分ない死体」が...今も「戦地ウクライナ」に残る日本人たち、それぞれの物語
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月6日 17時30分
-
元福島原発作業員、起業家、ピカチュウ姿のボランティア...戦火のウクライナで生き抜く日本人たちの実話
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月6日 17時0分
-
ロシアが「世界初」の地上型FPVドローンを開発、「竜の歯」を相手に突破訓練中
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月3日 16時8分
ランキング
-
1すき家、7月から“大人気商品”の復活が話題に 「この時期が来たか」「年中食いたい」
Sirabee / 2024年6月29日 4時0分
-
2「モノ屋敷の実家を片付け」嫌がる母と攻防の顛末 「絶対に捨てられない母」をどう説得したのか
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 13時0分
-
3Appleのカメラアプリ「Final Cut Camera」はもう使った?なめらかズーム&手ぶれ防止でプロ級動画が完成
isuta / 2024年6月29日 18時0分
-
4水分補給は昼コーヒー、夜ビール… 「熱中症になりやすい人」の特徴と対策
ananweb / 2024年6月29日 20時10分
-
5朝ドラ「虎に翼」後半戦がますます面白くなる根拠 「パイオニアとしての成功物語」からどう変わる?
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください