特急も大混雑!「オーバーツーリズム」解消なるか? 東急ら5社が九州・沖縄で強力タッグ「新しい旅」の形とは
乗りものニュース / 2024年6月4日 16時2分
東急とソラシドエア、スターフライヤー、JR九州、ニッポンレンタカーの5社は、九州・沖縄を対象にオフピーク旅促進プロジェクトを開始します。
定額制サービスを軸に「オフピーク旅」を提案
東急とソラシドエア、スターフライヤー、JR九州、ニッポンレンタカーの5社は2024年6月4日、共同企画「九州・沖縄オフピーク旅促進プロジェクト」を開始すると発表しました。
今回の取組みは、東急が先行して行っている定額制回遊型宿泊サービス「ツギツギ」を軸に、対象施設に宿泊した全ユーザーへ無料宿泊券を贈呈するというもの。「ツギツギ」は、全国の宿泊施設に期間内であれば自由に宿泊できるサービスで、対象施設は有名ホテルや老舗温泉旅館、グランピング施設など全国200施設以上になります。1泊単位の宿泊より、大幅に安く泊まることが可能な料金設定が特徴です。
「ツギツギ」は、2024年6月時点で個人会員数8万5000人以上、法人プランは50社以上が導入。しかも会員数は年間6万人ペースで増加しており、既に黒字化も果たしているのだとか。宿泊割合は、施設の閑散期にあたる日~木曜日が88.7%と非常に高く、オフピーク送客や未稼働客室の活用促進にも寄与しているといいます。今後は2027年度を目途に会員数30万人、1000施設を目指す方針です。
5社が協力してオフピーク旅を推進する背景には、深刻化するオーバーツーリズム(観光公害)による弊害があります。今後、観光産業の人手不足や旅行者の満足度低下などを解消するため、「分散・周遊・再来訪」をメインテーマとしてオフピーク旅を進めるとしています。
各社の役割分担は?
平日を中心としたオフピーク送客は東急が、九州・沖縄への長距離交通はソラシドエアとスターフライヤーが、周遊を促す中距離・近距離交通はJR九州とニッポンレンタカーがそれぞれ担当します。要約するなら「曜日の分散」は東急が、「場所に対する分散」はそれ以外の各交通機関が担う形だといえるでしょう。
なお、無料宿泊券の贈呈は、再来訪を促進するための施策となります。2024年6月4日(火)~2025年5月31日(土)までの期間に「ツギツギ」を利用し、かつソラシドエア便を使って九州・沖縄を訪れた全ユーザーに対し、全国の対象施設で利用可能な無料宿泊券が最大で12泊分贈呈されます。
また、ソラシドエアやスターフライヤー機内では、「JR九州フリーきっぷ」が機内限定価格で販売されるほか、ニッポンレンタカーのサービスも優待価格で提供されます。詳細は6月下旬に発表するとしています。
6月4日に開かれた記者会見において、東急のホテル・リゾート事業部 事業戦略グループの川元一峰主査は「新たな旅のスタイルを定着させて混雑を平準化し、オーバーツーリズムを解決できれば、地域の持続的な成長に貢献できると考えています」と力強く語っていました。
JR九州の鷹野恵一 鉄道事業本部 営業部長は「由布院は国内外の観光客に人気で、同方面に向かう九大本線の特急は毎日満員で走っている。今回のサービスで、南九州などにも足を伸ばしていただきたい」と述べていました。
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