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「あの棒人間みたいなの何?」 駅ホームで目立つナゾの黄色い標識 その正体とは

乗りものニュース / 2024年6月8日 14時12分

駅のホームに設置される「軌道回路境界位置目標」(画像:写真AC)。

JR線の駅ホームなどを見上げると、黄色い菱形の標識が目立つように設置されています。なかには「棒人間」のようなものが描かれていますが、これは何を表しているのでしょうか。

何の記号? 棒人間? 目立つナゾ標識の正体

 都内のJR駅のホームを歩いていると、黄色いひし形の標識を目にすることがあります。そのなかには、棒人間の上半身のような、メス「♀」マークにも似た記号が黒い線で描かれていますが、どのような意味があるのでしょうか。

 この標識は「軌道回路境界位置目標」と呼ばれるもので「閉塞(へいそく)」との境界があることを示しています。「閉塞(へいそく)」とは、原則として「1つの列車しか入れない区画」を示す鉄道用語です。ひとつの閉塞に1列車しか進入できないというルールを設けることで、列車の衝突事故を防いでいます。

 本来閉塞の境界には、信号機もしくは、列車の運転台に表示されるデジタル信号の境界があります。それら境界となる信号機があることを、目視で分かりやすくした標識が軌道回路境界位置目標です。

 なぜこのような標識が必要かというと、列車が駅でオーバーランしたり、発車後に緊急停止ボタンが動作したりして、中途半端な位置で停車してしまったときに役立ちます。

 オーバーランを修正する際、列車の最後尾が標識のある地点を越えていると確認された場合、その列車はバックできないことになります。最後尾を超えた時点で、標識の手前の閉塞は空いたことになり、後続列車が入ってくる可能性があるからです。その状態でオーバーランを修正し続けると最悪衝突事故になってしまう可能性があるからです。

 境界を越えたオーバーランの場合、運転指令所に許可を取ってバックをするか、次の駅まで行って、降車予定の人たちには折り返してもらうこともあるようです。

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