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東武東上線に「新名所」誕生! ホンモノのSLが走る“鉄道模型の聖地”に貴重な車両が大集結!

乗りものニュース / 2024年6月10日 15時12分

東武東上線の車両(画像:写真AC)。

埼玉県鶴ヶ島市と鉄道模型メーカーの関水金属が連携して整備する「Nゲージとガーデンパーク」がオープンしました。各地から集められた軽便鉄道の機関車や木造客車などが動態保存される注目の施設となっています。

埼玉県鶴ヶ島市に「Nゲージとガーデンパーク」が開業

 埼玉県鶴ヶ島市と鉄道模型メーカーの関水金属が連携して整備する「Nゲージとガーデンパーク」が、2024年6月9日に同市内でオープンしました。貴重な機関車や木造客車などが動態保存されています。

 この施設は、Nゲージブランド「KATO」を展開していることで知られる関水金属の新工場と、隣接する「鶴ヶ丘児童公園」を、英国風のナチュラルガーデンとして一体的に整備した公園です。東武東上線の鶴ヶ島駅西口から徒歩で約15分の場所にあります。
 
 敷地内には、軌間762mmと610mmの軌道が敷設された三線軌条(デュアルゲージ)の軽便鉄道「KATO Railway Park・関水本線」が整備されました。この「関水本線」は、新工場の周りを一周する形で敷設されており、機関庫も併設。各地から集められた軽便鉄道の機関車や木造客車などが保存展示されています。
 
 蒸気機関車は、長野県の野辺山SLランドで動態保存されていた「OLIVER (オリバー)」号や、西武山口線で走った「コッペル532号機」のほか、新製の「OSCAR(オスカー)」号を保存。東海道線の辻堂駅西口にあった関東特殊製鋼の工場専用線で使用されていたディーゼル機関車「BILLY(ビリー)」号などもあります。今後は、西武山口線で「おとぎ電車」として親しまれた蓄電池機関車「B13」なども復元された上で保存される予定です。
 
 保存車両の走行・公開日については、関水金属と市が協力して設定していくとしていますが、ふだんから、公園内に設置された機関庫の窓から機関車を見学可能です。

オープン初日は大賑わい

 6月9日当日は、オープニングセレモニーとイベント「Railway parkフェスティバル」が開催されました。オープニングセレモニーには、鶴ヶ島市の齊藤芳久市長、関水金属の加藤浩社長、埼玉県の大野元裕知事らが参列。テープカットを行って完成を祝いました。
 
 式典で齊藤市長は「全国的にも類を見ない、官民連携事業の結晶として大変素晴らしいものが出来上がったと考えている」と力を込めました。関水金属の加藤社長は「この施設が近隣住民、鶴ヶ島市民、さらには埼玉県民の皆様の自慢の場所となることを願っています」と挨拶。大野知事は「人の流れが変わり、鶴ヶ島を活性化する仕掛けがようやく出来上がった。県の大切な資産として今後も支援をしていきたい」と述べました。

「Railway parkフェスティバル」では、蒸気機関車などが実際に展示され注目を集めました。また、地元中学校の吹奏楽部の演奏や飲食店、東武鉄道、ホビーセンターカトーなどが出店。鉄道ファンや家族連れなど、多くの人で賑わいました。

 市は今後、このガーデンパークを核として鶴ヶ島駅周辺のまちづくりを進める方針。鶴ヶ島駅通りにおける歩道の段差解消や無電柱化などを推進していくとしています。

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