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「胴体のわりに超絶デカいエンジン載せた航空機」なぜこのカタチに? 実現すれば有能機に…そのメリットとは

乗りものニュース / 2024年6月11日 8時12分

XTIエアロスペース「TriFan 600」(画像:XTIエアロスペース)。

「空クル」よりこっちの方がいいんじゃ…。

コスパ最高?

 アメリカのXTIエアロスペースでは、新型航空機「TriFan 600」の開発を進めており、2024年6月には、海外の地域航空会社からの購入契約も締結しています。この機体はビジネス機に近いデザインの胴体に、胴体と同じくらいの、もしくは上回るほどの直径を持つ超大型のエンジンが、主翼に2基搭載されているのが大きな特徴です。なぜこのような形状なのでしょうか。

 TriFan 600のコンセプトは、「ヘリコプターとビジネス航空機の長所を1つにまとめた」もので、垂直離着陸や短距離離着陸性能を持ちつつ、555km/h(300ノット)の高速巡航に対応します。

 垂直離着陸時や短距離離着陸時には、2基の主翼エンジンの角度を変更することで噴射方向を変えるほか、胴体後部に1基備わった格納式のファンを活用することで、これを実現するとしています。なお、同社によるとこの機体は、200ft(約61m)以下の離陸滑走で飛び上がれる性能を有しているそうです。

 また、こうした航空機のなかでは、長い航続距離も強みとしています。垂直離陸を活用したときのTriFan 600の航続距離は700マイル(1100km)。これは、ほとんどのヘリコプターの航続距離の2倍であるほか、現在世界で開発が進んでいる「空飛ぶクルマ」などの電動バッテリー式垂直離着陸機(eVTOL機)の7倍になるとしています。なお、この機体では将来的に推進を全電動化する予定もあるとのことです。

 同社はTriFan 600を、斬新な設計とコンセプトによって、金銭的・時間的なコストパフォーマンスを持つ機体とアピールします。前者は1機分の購入費用でヘリコプターとビジネス機2機の役割を担えること、後者は垂直離着陸を用いれば空港を必要としないため空路で直接目的地へと行けることを、それぞれ理由として掲げています。

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