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東京なのに“ほぼ信号ナシ”も!? 都会の抜け道「川沿いロード」3選 首都高に負けない早さ!

乗りものニュース / 2024年6月22日 12時12分

都道449号新荒川堤防線。一部一方通行だが快走路だ(植村祐介撮影)。

東京23区内をクルマで早く移動できる「快走路」と呼べる一般道など、望むべくもありませんが、例外的に期待できる“地理的条件”があります。それが「川沿い」です。実際どんな道があるのでしょうか。

スイスイ快走路! でも“トラップ”多めな川沿いの道

 東京都内、とくに23区内をクルマで走ると、どこもかしこも信号ばかりで「これなら自転車のほうがマシ!」と思う人も多いのではないでしょうか。実際「令和3年度 全国道路・街路交通情勢調査(道路交通センサス)」でも、東京23区の一般国道の「朝夕旅行速度(混雑時旅行速度)」は14.8km/hと、まさに“自転車なみ”です。
 
 しかしその東京23区内にも、意外にスイスイ走れる、“使える道”があります。それは「川沿い」を走る道です。そんな“都会のバイパス”、およびそれに付随するルートを、使い道も含めご案内しましょう。

■東京都道449号線(新荒川堤防線)

 都道449号は、北区志茂(実質的には足立区新田)から荒川右岸を走り、江東区東砂に至る道です。この449号のうち、スイスイ走れるのは「江北橋西詰」(正式交差点名なし)から「平成橋西詰」(同)の南行、約15kmです。日中の時間帯であれば約30分の所要時間で走破可能と、23区内の一般道での平均速度としては、優秀です。

 ただこの道路のウィークポイントは、交差点がやや多く、時間帯によっては通過に時間がかかること。基本的には道路は堤防の一段下を並行して走るように作られていますが、荒川を渡る道路との交差点では堤防上まで上がり、十字路となるため、朝夕は混雑で交差点通過に時間がかかることがあります。

 またもうひとつ難点を挙げるとすれば、「走り慣れ」が必要なことです。

 そもそも景色が単調で、案内看板にも乏しいだけでなく、交差する道路によっては橋の下をくぐる“ショートカット”の道があったり、右折するには手前の道で川沿いから離れる必要があったりと、通行方法のバリエーションは多彩で、最初はカーナビの案内がなければ道迷いは確実です。

 さらに北行は一方通行の関係で、川沿いから離れ大きく迂回しなければならないところもあります。そのため、ほぼひと続きで走れるのは南行きのみとなります。

 ただし使いこなせば、いつも渋滞しがちな荒川の対岸を走る首都高速中央環状線(江北JCT-葛西JCT)と同じくらいの所要時間で、かつ通行料金のかからない代替路として機能します。

 また途中の木根川橋(墨田区-葛飾区)で荒川、綾瀬川を渡り、つぎに紹介する都道450号と組み合わせると、環七通りや首都高中央環状線が混雑しているときの北区-江戸川区方面への短絡路としても活用できます。

荒川の向こう、綾瀬川-中川沿いもいいぞ!

■東京都道450号(新荒川葛西堤防線)

 都道450号は、足立区江北から江戸川区篠崎町に至る都道で、一部は平和橋通り、清砂大橋通り、篠崎街道などの通称名を持っています。この都道450号のうち、スイスイ走れるのは通称名のない「木根川橋東詰」交差点から、「清新一中北」交差点、中川沿いの約8.5kmの区間です。

 道路はほぼ直線で、信号はわずか。川とは反対側の市街地に出入りするクルマは基本的に一段下に並行して走る側道を使うため、クルマの流れが滞ることはほとんどありません。

 交差する蔵前橋通り(都道315号)、京葉道路(国道14号)、新大橋通り(都道50号)とはすべて立体交差で下をくぐるため、長い信号待ちとも無縁です。

 そのためこの区間の走破時間はおおむね15分から18分ほど。環七通りが混雑しているときの時短に役立つ抜け道となっています。

 なお都道450号は中川沿いの「江戸川競艇場」の建物とオープン席の間を走っており、かつては競艇開催日以外は競艇場内を通り抜けるユニークな形になっていましたが、現在この区間は開催日に関係なく、競艇場正門側に迂回する措置がとられています。

■東京都道451号(江戸川堤防線)

 都道451号線は、江戸川右岸を走り、東京23区の東端を南北につなぐだけでなく、遠く埼玉県三郷市や吉川市まで短時間での移動を可能とする道路です。

 江戸川区篠崎から、葛飾区金町までの約8kmの移動時間は約15分ほど。大通りとの交差は蔵前橋通り(都道60号)があるのみで、信号待ちのストレスもそれほどありません。

 そして真価を発揮するのはさらに北への移動です。空いている時間帯であれば、埼玉県三郷市の三郷駅までは金町からほぼ道なりに走って約15分ほど、合計で約30分。篠崎ICから京葉道路に入り、京葉JCTから外環道内回りで三郷中央ICで流出する高速ルートと比べ、10分程度しか変わりません。

 さらに三郷からは、埼玉県道52号で渋滞の名所「流山橋」を立体交差でくぐり、その先で右に分かれ江戸川沿いをさらにスイスイと北上可能です。途中、左に折れることで、“正面”からのアクセスでは休日には大混雑する新三郷の「コストコ」や「レイクタウン」に“裏口”からアクセスできます。

※ ※ ※

 なおこれらの川沿いの道路には、十分な歩道や路側帯のない区間がほとんどです。また夜間は照明が少なく、歩行者、自転車が見づらくなります。十分に注意して走行しましょう。

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