高速道路上に「なかったはずのトンネル」が出現!? 風景がめちゃくちゃ変わる大工事 これからスゴイことに!?
乗りものニュース / 2024年6月23日 16時42分
高速道路上に、これまで存在しなかった「トンネル」が作られているところがあります。自然の脅威に対抗するため、山を削ったところを再度「山」にするという大工事が風景を一変させています。
同じ上信越道で「真逆」の大工事が進行中
NEXCO東日本が2024年6月、上信越道で実施しているトンネル上の高さ70mの岩山(岩塊)を削り取る「北野牧工事」の現場を一般公開。岩塊を覆う「足場の要塞」で何が行われているかを一目見ようと、2000人弱の応募者から選ばれた72人が参加し、その注目度の高さが改めて印象付けられました。
その上信越道では、時を同じくして、真逆の工事も行われています。山を削り取って開通させた場所へ、新たに“山をつくる”というものです。
場所は長野県坂城町、坂城ICの北側「蓬平(よもぎだいら)」地区です。ここは山を大規模に削った切土区間ですが、現在、291mに渡って門型のカルバートが構築され、トンネルのようになっています。
蓬平地区は、1997年の開通前の建設時から、「流れ盤」と呼ばれる地質の表層崩落が発生するなど、地盤の悪い場所でした。現場の斜面にはおびただしい数のグラウンドアンカーが撃ち込まれているほか、センサー類でいまも地盤の変異を常時監視していることがわかります。
その抜本的な対策として選定されたのが「押え盛土」と呼ばれる工法です。
本線上にカルバートを構築し、その上に大規模な盛土をします。つまり、地盤の安定しない山に対し、「山を作って抑える」という工法。盛土は最終的に約18万立方メートルというおびただしい量になる見込みです。
現在はカルバートの頂部が一部完成しており、2024年度からいよいよ、盛土の施工が本格化するため、今後、周辺の風景がかなり変わってくると考えられます。なお、工事にあたって、高速道路ををまたいでいた跨道橋を1本撤去していますが、最終的には盛土に沿って、付け替え道路が設けられる予定です。
この工事も、老朽化に伴う“造り替え”に相当する大規模更新の一環です。同様の押え盛土工事は今後、NEXCO西日本管内の山陽道 木見支線(兵庫県)でも行われる予定です。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
新東名「半分だけ」できてました! 未開通部つかって実験“未来の高速道路”を垣間見た
乗りものニュース / 2024年6月21日 12時12分
-
阪和道延伸「紀伊半島の最南端」で困難発生中!? 「謎の岩だらけ」で「5倍の時間」必要!? ぐるり一周のハイライト区間「すさみ串本道路」どうなる
くるまのニュース / 2024年6月21日 7時40分
-
なんというスケール…高速道路上の巨大「足場要塞」ついに潜入 「石ころ一つ落とさない」ために準備6年!? 今まさに格闘中!
乗りものニュース / 2024年6月16日 16時42分
-
圏央道「横浜延伸」いつになったら開通するの? 工事は進んでるの? 悲願の「首都高湾岸線」直結がいまだに完成しない理由とは
くるまのニュース / 2024年6月10日 16時40分
-
「進捗率95%」浜松~長野直結「三遠南信道」最大の難関「青崩峠トンネル」工事大詰め!? 完成形見えてきた「超ショートカット道路」どこまで進んだのか
くるまのニュース / 2024年6月8日 15時10分
ランキング
-
1ダイキン株主総会は井上氏への43億円「功績金」を可決 「もっと高くてもいい」株主も賛同
産経ニュース / 2024年6月27日 14時50分
-
2MS365アクセス障害か マイクロソフト「調査中」
共同通信 / 2024年6月27日 13時44分
-
3メルカリとリクルートはタイミーの牙城を崩せない、これだけの理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月27日 13時50分
-
4燃料不足で週57便見合わせ 成田発着、海外6社の増便や新規
共同通信 / 2024年6月27日 23時1分
-
5マック「オレオ クッキー チョコミントフラッペ」が新登場! 「チョコミン党には無視できない」SNS反響
J-CASTニュース / 2024年6月27日 17時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)