胴体に“翼っぽい何か”が刺さってる…? 「日本じゃレア飛行機」のさらに激レア珍種とは 羽田飛来時には珍しすぎて話題に
乗りものニュース / 2024年6月19日 7時42分
日本の航空会社での採用はなく、国内では飛来することが珍しい「レアな旅客機」に分類される「ボーイング757」。このなかには、とりわけレアな用途に使用するため、改修を受けた異形の機体があります。
エンジンテストのため「もう一個翼」が
2005年に生産終了となったアメリカ・ボーイング社の単通路旅客機「757」。製造機数は1000機を超え、海外では好調な売上を記録した一方で、日本の航空会社での採用はなく、国内では飛来することが珍しい「レアな旅客機」に分類されます。
その、日本ではレアな757には、なかでもとりわけレアな用途に使用するため、改修を受けた異形の機体があります。機齢38年の757-200、機番「N757HW」です。
この機には、胴体右側の前方に、主翼が中途半端な位置で切断されたような、なんとも不思議な形状の突起物が設置されています。これは、航空機用エンジンをここに吊り下げ、空中で動作試験を実施するための機構です。
同機は1983年、かつてアメリカにあった大手航空会社、イースタン航空でデビューしました。もともとは757の製造5機目、最古参の機体のひとつです。その後いくつかの民間航空会社を経て、2005年に航空関連などの先端技術を手掛けるアメリカのハネウェル・エアロスペース社に転籍しました。
その後、同社が開発するさまざまな最先端の開発技術をテストするための飛行試験機(テストベッド)として、大きな改修を受け、このような形状になっています。同社によると、2023年時点で飛行試験の時間は3000時間を超えているとのことです。
なお、この機はアジア地区でのツアーの一環として、2023年2月に羽田空港に飛来し、航空ファンのあいだで大きな話題となりました。ハネウェル社はこれからもこの機をフル活用する方針としているため、今後、日本への再飛来もあるかもしれません。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
エンジン16基&翼が明らか変!“超異形”の新型航空機、なぜこの形に? よくある「電動ヘリ」とは全く違うらしい
乗りものニュース / 2024年6月22日 7時42分
-
“激レア機で日本→聖地に行きます”計画の「極北の新LCC」、事業見直しか? まさかの新プランとは
乗りものニュース / 2024年6月15日 11時12分
-
頭ボッコリ!なエアバス超異形貨物機最新型、ついに全機就航! 最後に加わったのは「製造初号機」…なぜ?
乗りものニュース / 2024年6月10日 19時12分
-
“翼の生えた魚”のような「異形の飛行機・改」誕生! これまでとどこが違う? クセ強形状はどうなったのか
乗りものニュース / 2024年6月2日 7時42分
-
ナニこの翼!「世界初のジェット旅客機」 設計は今じゃあり得ない? トホホ機なるも残した功績
乗りものニュース / 2024年5月24日 16時12分
ランキング
-
1不当な減額、発注元800社=建設や自動車など―経産省の下請け調査
時事通信 / 2024年6月21日 19時31分
-
2ガンプラを「定価以上」で一部店舗が販売、中古も含まれ転売疑惑も セブン-イレブン「混乱を与えた」「現在は撤去」
J-CASTニュース / 2024年6月21日 13時50分
-
3アマゾン、アレクサ刷新へ 月額5─10ドルの有料版も=関係筋
ロイター / 2024年6月21日 20時31分
-
4ジャカルタ鉄道新線「日本支援で建設」決定の裏側 JICA現地事務所長に聞く「東西線プロジェクト」
東洋経済オンライン / 2024年6月22日 7時30分
-
5認証不正問題、本当に悪いのは国交省とトヨタのどちらなのか…欧米で使われる「アンフェア」の本当の意味
プレジデントオンライン / 2024年6月21日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)