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さらば!「日本じゃここでしか乗れないレア旅客機」独特すぎる機内とは? 長崎・ORCの元主力機 23年の歴史に幕

乗りものニュース / 2024年6月30日 10時12分

ORCのDHC-8-201「JA803B」(松 稔生撮影)。

長崎を拠点とする地域航空会社、ORC(オリエンタルエアブリッジ)の元主力機「DHC8-200」が、定期旅客便より退役。これにより、国内で同モデルを運航する民間航空会社はなくなります。このレアな旅客機はどのようなものだったのでしょうか。

特徴のある座席レイアウト

 長崎を拠点とする地域航空会社、ORC(オリエンタルエアブリッジ)の元主力機「DHC8-200(DHC-8-201)」が、2024年6月30日を持って定期旅客便より退役します。同社からの退役で、国内で同モデルを運航する民間航空会社はなくなります。このレアな旅客機はどのようなものだったのでしょうか。

 DHC-8-200はANAウイングスやRAC(琉球エアーコミューター)で運航されているDHC8-Q400シリーズ(RACはカーゴコンビ型)の姉妹機にあたり、Q400より小型なモデルです。同社の機体では39席の乗客を収容できます。

 座席配置は横2-2列がスタンダードながら、一部ユニークなレイアウトを持っています。右側最前方の2席は、ほかの座席と反対向きに設置されている「お見合い席」に。そして最後尾は、バスのように中央席がある「5列」の配置です。

 また、ジェット旅客機とは異なり、入口のドアは、搭乗や降機に使う「はしご」がむき出しの状態で設置。頭上の荷物棚も非常にコンパクトです。

 ORCでは2001年7月よりDHC8-200を導入し、3機体制で運航してきました。たとえば同社は初号機「JA801B」退役の際、構造上の限界離着陸回数である8万サイクル(飛行回数にほぼ相当)に到達することによるものだったとしており、最後まで残ったのは3号機「JA803B」も、退役の理由については「構造的な寿命と、既に製造中止となっている機種」であるためとしています。

 今後同社では、国内でもJAC(日本エアコミューター)、HAC(北海道エアシステム)などが導入している新鋭ターボプロップ機「ATR42-600」を主力機とします。同社ではATR42-600の導入をきっかけに、機体の新デザインやブランドロゴのリニューアルなどを行っています。

 ORCはDHC8-200退役について「約23年の長きに亘り、弊社発展の立役者として活躍した同型式機を、お客様や地域の皆さまにご搭乗いただきましたことに心より感謝申し上げます」としています。

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