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「ここ本当に電車か…?」くらい快適!? 阪急初の有料座席「PRiVACE」試乗 終点で“斬新な動き”も

乗りものニュース / 2024年7月9日 14時12分

試運転列車となった2300系。正雀車庫で(鶴原早恵子撮影)。

いよいよ始まる阪急電車初の有料座席サービス「PRiVACE」(プライベース)、その試乗会に参加しました。広々とした座席が快適なだけでなく、驚くほど「静か」な車内も特徴の一つかもしれません。その注目度はかなり高まっているようです。

めっちゃ静か… 思わず隣の車両と比べちゃった

 阪急電車として初の有料座席サービス「PRiVACE」(プライベース)が、いよいよ2024年7月21日(日)から始まります。その報道向け試乗会が7月8日に開催されました。

 試乗会の列車は、新型車両2300系電車に1両の「プライベース」車両を組み込んだ8両編成です。正雀車庫(大阪府摂津市)を出発したのち、桂車庫(京都市西京区)で折り返して再び正雀車庫に戻ります。往復時間は約1時間40分です。

 プライベース車両の座席は2列+1列配置。出発に備えてまず席に座ると、改めてそのゆったり感に驚きます。足を十分伸ばせるスペースがある上に、テーブルもA4程度の大きさのノートパソコンなら十分に置ける大きさ。ビジネスパーソンなら、移動中にちょっとパソコンを広げて仕事もできそうです。

 走行中に印象に残ったのは「静かさ」です。プライベース車両にはモーターやコンデンサーがついていない(いわゆる「T車」)ため、走行音はほとんど気になりません。走行中に一般車両へ移って音を比べてみましたが、やはりプライベースのほうが静かに感じました。

 車窓を眺めていると、出発駅である正雀駅はもちろん、途中の駅でもときおりファンらしき人がカメラを手に待ち構えている様子が見えました。人気や関心の高さが伺えます。

終点では「阪急だと斬新な光景」が見られる!?

 クロスシートのプライベース車両は、列車の折り返し時に座席を転換しなければいけません。阪急電車の特急の座席転換といえば、座面はそのまま、背もたれだけが自動で一斉に動く様子で知られています。

 しかし、プライベースのシート背面は硬い仕切りで覆われているため、背もたれだけを動かすことはできません。どうなるのかと思っていたら、自動でシート全体がぐるっと回転し、方向転換しました。機構としては珍しくない方法ですが、阪急で見ると、なかなか新鮮です。

 この日は、鉄道事業者として初めて導入される子ども用ポータブルチェア「IKOUポータブルチェア」も紹介されました。これをプライベースのシートの上に、子ども用の補助シートとして載せて使います。ひとりで座れる7か月程度の乳児から身長97cm、体重16kgまでの幼児が利用できます。

 ただし、ポータブルチェアには専用の改良が加えられているため、設置できる座席は4B、4C、5B、5Cの4席限定。もしこの座席がすでに予約済みの場合は利用できないため、ボータブルチェアを利用する場合は事前に予約しておいたほうが確実でしょう。

 6月には大阪梅田駅と京都河原町駅にプライベースの座席を設置し、「座席体験会」が行われました。のべ約1万人が参加し、「座り心地がいい」などの声が多く、反応も上々だったそうです。また、7月13日と14日に行われる一般向け試乗会には、320名の募集に対し、約40倍の約1万2000名もの応募があったとか(募集は締切り済)。

 21日から運行を開始するプライベース車両に乗るには、乗車券のほか座席指定券が必要です。座席指定券は一律500円で、乗車14日前からインターネットの専用サイトにて予約できます。予約ページは、7月9日13時からオープンし、予約受付も同時にスタートします。

 なお、当日空席がある場合は、プライベース車内で直接購入することも可能ですが、その場合は現金もしくは交通系ICカードでの決済になります。

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