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「今から駐車します」「停まってます」でハザードつける意味って? 異論も百出 つけた方が何か得になるのか?

乗りものニュース / 2024年8月3日 17時12分

ハザードボタンを押すイメージ(画像:写真AC)。

ドライバーどうしの意思疎通のためにハザードランプを使うことは、多くのドライバーにとって一般的な行動となっています。ただ、ハザードランプの本来の使用目的ではないことから異論もあります。

状況によっては紛らわしいという話も

 運転中、ドライバーどうしの意思疎通のためにハザードランプを使うことは、多くのドライバーにとって一般的な行動となっています。「乗りものニュース」が過去に実施した読者アンケートでは、ハザードランプで「ありがとう」を表す、いわゆる「サンキューハザード」を行う人は589人中のうち93%を、また渋滞の末尾でハザードランプを点灯するという人は88.5%を占めました。

 ほかにも「今から駐車します」の意味でハザードランプを使うケースは、81.2%の人が実践していました。

 他にもハザードランプは様々な使用方法があります。路上での駐停車中にも点灯しているケースもその一つ。それは必ずしも後続車へのアピールではなく、「ちょっと停まってるだけですよ」の意味とも考えられます。

 また、俗に「リバースハザード」とも呼ばれる、バックして駐車する前にハザードランプをつける行為も一般的に行われています。

 ただ、こうしたハザードランプの使い方は、人によって解釈が異なるものも多いためか、前出のアンケートでも一部では「本来の使い方と異なり、紛らわしくて迷惑」「バックする時バックライトが点灯するのに、ハザードを点灯する意味がない」といった意見も見られました。

 道路交通法上では、バックするときのハザードランプや、サンキューハザード、渋滞時の使用なども、ルールとして定められていません。つまり義務でもなければ違反でもないわけです。

でも押した方が得!?

 では、これまで紹介してきた様々な慣習としてのハザードランプ点灯の有無で、事故時に過失割合が変化する可能性はあるのでしょうか。

 損保大手によると、判例ベースで「一般道上においてハザードランプ点灯の有無によって過失割合が修正されたケースはない」、また駐車場において「ハザードランプを点灯している=バックするの合図になるとは言い難く、何か義務を怠っているわけでもない」といいます。

 しかし、高速道路上では、ハザードランプの点灯で過失割合が変わる例も。故障などで道路脇に停車しているクルマがハザードランプを点灯しており、追突車が存在を容易に知り得た場合、追突車両に著しい前方不注視があったとして、10~20%の過失割合がプラスされる事故類型があるといいます。

 また、高速道路渋滞時の渋滞最後尾のハザード点灯に関しては近年、警察やNEXCO各社でも推奨しています。

「拡大解釈である」「万人に意味が通じない」「紛らわしい」といった批判もあるハザードランプの使用ですが、渋滞末尾での点灯については、法令に明示されていなくとも、それによる事故防止効果などが一定程度認められている、と言えるかもしれません。

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