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キタ! 羽田空港に「クロネコ貨物機」降臨! 成田拠点→首都圏2空港をなぜ使い分け? そのスゴイ効果とは

乗りものニュース / 2024年8月1日 5時42分

「ヤマトの貨物機」羽田空港就航初日の様子(2024年8月1日、乗りものニュース編集部撮影)。

とても新鮮な光景です!

羽田から札幌

 宅配大手のヤマトホールディングスが導入し、JAL(日本航空)グループが運航する貨物専用機が2024年8月1日より、羽田空港へ就航しました。1日深夜、定期便就航初日の様子が報道陣へ公開され、ヤマトホールディングスがその目的について説明しています。

「ヤマトの貨物機」は、2024年4月に就航。これまでは成田空港を拠点に新千歳・北九州・那覇の3路線を運航してきましたが、8月からは成田発着に加え、深夜時間帯は24時間運用が可能な羽田を首都圏空港の拠点とし、新千歳・北九州間をそれぞれ1往復運航します。

「ヤマトの貨物機」には、国内航空会社では初導入となる「エアバスA321ceoP2F」というモデルが用いられます。尾翼には「クロネコ」のロゴが大きくあしらわれ、胴体はグレーをベースに、前方に大きくヤマトホールディングスのロゴマークが描かれています。運航はJALグループのLCC(格安航空会社)、スプリング・ジャパンが行います。

 この機はJALのグループ会社のLCC(格安航空会社)のジェットスター・ジャパンのほか、中国・春秋航空をはじめ、世界の多くの航空会社が導入する「エアバスA320」シリーズの姉妹機で、A320より胴体延長が図られた「A321」をベースとします。A321ceoP2Fは、中古のA321旅客機を貨物専用機に改修したもの。1機あたりの最大搭載重量は28t(10t車約5~6台分)で、床下貨物スペースに航空コンテナの搭載が可能です。

 ヤマトグループなどの物流事業者は、通販サイト需要の拡大、モーダルシフトなど環境に配慮した取り組みの推進はもちろん、2024年4月から自動車運転業務の年間残業時間が上限960時間になることなどによる長距離トラックの輸送力の確保、代替手段の検討など、対処すべき課題を抱えているとしています。今回の「ヤマトの貨物機」は、新たな輸送手段として貨物専用機を活用することで、安定的な輸送力の確保やサービス品質の維持・向上を図る狙いがあるとしています。

 就航初日は、羽田発新千歳行きのIJ411便、羽田発北九州行きのIJ431便の様子が公開されました。ともに首都圏はじめ全国に向けた宅急便向けの貨物、海産物などが搭載されています。

 ヤマトホールディングスによると、今回の羽田便就航で、地方から首都圏の時間距離を短くできることに加え、北海道~九州の輸送需要にも対応できるといいます。また、羽田到着後、国内線の早朝便などを用いて全国に輸送できるほか、午前発のJAL国際線への接続で、欧米やアジアに貨物を現地時間同日中に到着できるといった効果も期待できるとのことです。

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