絶好調の宇都宮ライトレール「西側延伸」に動きアリ 新たな停留所どこにできる? 市が地質調査を実施
乗りものニュース / 2024年8月9日 7時12分
宇都宮駅の横断方法がスゴい。
新駅の想定位置も明らかに
宇都宮市は2024年8月、宇都宮ライトレール「ライトライン」の西側延伸に向けた地質調査を実施することを明らかにしました。
ライトラインは現在、宇都宮駅東口から鬼怒川を越え、芳賀町のホンダ工場前に位置する芳賀・高根沢工業団地駅までをむすぶ14.6kmの路線です。今後、JR宇都宮駅から西側に向かう延伸が計画されています。
同線は、2024年7月期の利用者数が43万9847人に達し、2023年8月の開業以来最多を記録。利用者数の累計が約442万となるなど、好調な利用状況が続いています。
宇都宮駅から西側エリアへの延伸については、JR宇都宮駅東口停留場から宝木町1丁目・駒生1丁目付近(教育会館付近)までの5kmが着実に整備する「整備区間」、そこから先の大谷観光地付近までは「検討区間」として位置付けられています。
西側延伸区間の停留所は、JR宇都宮駅西口、東武宇都宮駅、桜通り十文字、護国神社前、教育会館前など、12か所が設置される見込み。おおむね現在運行されているバス路線の停留所と重なる場所となっています。
今後のスケジュールは?
市は今後、道路空間再編の検討や需要予測と並行して停留場の位置などが確定する方針。JR宇都宮駅西口や桜通り十文字付近には、LRTとバスなどを乗り継げる交通結節点機能を設ける想定です。
西側延伸で特筆されるのが、JR宇都宮駅の横断方法です。東口から駅の北側へ高架で迂回し、ホテルメッツの北側付近で新幹線高架をくぐる形で在来線を横断することが想定されています。LRTの線路が、高架の新幹線と地上の在来線の間に挟まる珍しい構造になる見込みです。
今後は、2025年度に軌道事業の特許申請、2030年代前半の開業を目指し、各種手続きが進められる予定です。
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