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中国海警船が衝突! 巡視船の側面に大穴「自制と国際法の順守を強く求める」と強く抗議 フィリピン

乗りものニュース / 2024年8月26日 15時12分

フィリピン沿岸警備隊の巡視船(画像:フィリピン沿岸警備隊)。

よく航行できたレべルの穴!?

領有権問題のあるアユンギン礁で発生

 フィリピン政府は2024年8月19日、沿岸警備隊の巡視船2隻が中国海警局の船2隻に衝突され、1m以上の穴が開く損傷を負ったと発表しました。

 この事件は、フィリピンが実効支配する南シナ海のアユンギン礁(英語名はセカンドトーマス礁)の付近で発生しました。同岩礁内にはフィリピン側が意図的に座礁させ、監視基地としている揚陸艦「シエラ・マドレ」がありますが、同艦への補給任務についていた巡視船「バガカイ」と「ケープ・エンガノ」が中国海警の巡視船CCGV-3104とCCGV-21551に計3回の体当たりを受けました。

 この体当たりにより「バガカイ」には幅1.1mの穴が開き、「ケープ・エンガノ」に関しては2隻に右舷と左舷の両方から体当たりを受け、船体に1.5mの穴とへこみができ、軽微ではありますが、船体の一部がゆがむほどの損傷を負ったと発表しています。

 中国側はアユンギン礁を仁愛礁と呼び領有権を主張しており、この件に関し中国海警はフィリピン公船が仁愛礁に不法侵入したとし「不法に座礁した船舶への物資補給に関する一時的な取り決めに違反している」と主張しました。

 この主張に対しフィリピン国家対策委員会は「西フィリピン海に関するさらなるエスカレーションを防止し、同海域で活動するすべての船舶の安全を確保するために、自制と国連海洋法条約およびその他の関連する国際法の順守を強く求めています」と反論し、自制を強く求めました。

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